1日目 夜
俺は自分の部屋に戻り、制服を着替え他た。
ここ聖王学園は全寮制でクラスごとに棟が違い、そのなかで男子と女子が別れている。
Aクラスは高級ホテルのスイートルームのような部屋で、Bクラスは高級マンション、Cクラスはボロアパートとなっている。
神童海斗をはじめとしたクラスの人たちがかなり講義したらしいが、伝統らしく変えてもらえることができなかった。
クラスの人たちはみんなで集まって敷地内にあるレストランでなんかやるらしいが俺は友達もいないし興味もないので別に行くきはない。
さっさと飯でも食べて寝ようとしたとした時にドアをノックする音が聞こえた。
ドアを開けるとそこには見覚えのある女がたっていた。
「Cクラスの部屋って本当に臭いね。ここにいたら死んじゃうわ」
このいきなり人の部屋に押し掛けておいて文句をいってくる、女の名は鳴門真波。俺の双子の姉だ。
「えーと、なんかよう?」
俺はAクラスである姉がなんでここにきたのかわからなくて聞いた。
「空也をスカウトにきたの。あなたの実力があればAクラスでやれるわ。私が先生に話せば余裕でAクラスにこれるわよ」
どうやら姉さんは俺のことを本気でスカウトにきたらしい。
他の人からしたら嬉しいことかもしれないが俺は別に興味がないので断ることにした。
「いや、先生たちの審査が正しいと思うからいいよ。それに多分足でまといになるだろうし」
「そんなことないわよ。私が言ってるんだから」となぜか自信満々である。
「あっちなみにスキルは何だったの?」
「えーと、『鋼鉄』だったかな」
「へー確かにCクラスらしい能力ね」
「ちなみに姉さんは何だったの?」
「わたし?『雷撃』よ」
『雷撃』か。かなり強そうな能力だな。これがAクラスの強さか。
俺はこの学園がクラスを差別していることを納得した。
「ピピピ...」
姉さんのケータイがなった。
「あっ、ごめんね。これから食事の約束があるの。それじゃあね!スカウトの件もよろしくね」
姉さんはそう言うとかけ足で部屋を出ていった。
結局俺は疲れてしまい、ご飯を食べないでねてしまった。