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防衛国家日本  作者: Gefils
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これからの自分

 私は、宮本風香ミヤモトフウカ 25歳 大学を出て実家で、仕事なしに暮らしている、親不孝ものだ。

 私には、家族曰く違う私がいるらしい? というのも私自身は、実感していない。

 たまに記憶が飛ぶぐらい?だと思っているのだけれでど。

 

 私が仕事を探してるのを聞きつけて、叔父さんが仕事を持ってきてくれるみたいだ。

 叔父さんとは、お父さんがいない時、お父さんの代わりによく来てご飯を作ってくれたりした。

 実家暮らしといっても、お母さんは会社の社長さんなのであまり帰ってこない。

 お父さんは、お母さんの代わりに家事をしてくれる。

 だから、お母さんとお父さんがいない時に、よく叔父さんが来てくれていた。


 最近は一人でも料理も作れるしおじさんとは、あまり合わなくなっていた。

 前にあったのは確か…文化祭のとき?だったかな?よく覚えていない。

 そういえば叔父さん来るの今日だっけ…?

 えーとお茶とお客さん用のお菓子と…よし、あとは叔父さんを待つだけ

 と思っていたらインターホンがなった。

 「はーい」


 「久しぶり風香、元気にしてたかい?」


 「久しぶりおじさん!こないだ少し風邪ひいたけど、今はもう元気だよ!」


 「そりゃよかった。ここも久しぶりだなぁ」


 「さー上がって上がって!」


 おじさんをリビングへ連れて行きお茶と茶菓子を出した。


 「おっ?風香も大人になったな。お茶と茶菓子持ってきてくれるなんて初めてだぞ?」


 「えへへ、それほどでもぉ・・・?」


 叔父さん・達川雄一郎タツカワユウイチロウ お父さんの2個上だから47歳?

 自衛隊のお偉いさんらしい?弟の立樹が自衛隊にいるのは、叔父さんが誘ったかららしい。


 「で、その袋なに?」


 「お土産?とりあえず買ってきたから、これ食べてみ」


 そう言われて紙袋を渡された。中身は飴だ。

 私の大好物。おじさんはわかってるなぁ。


 「俺のおすすめはこの赤いやつ。これが美味しいんだ」


 「どれどれ~」


 そうして私は飴を口に入れた。

 その瞬間、突然めまいがして意識が遠のいて……



 ………



 「やぁ、叔父さん。文化祭以来だねぇ」


 いきなり話口調が変わった。やはり前に言われた通りだ。

 風香じゃない、もうひとりの風香。


 「そうだね。お前さんにまずは話をしたくてね」


 「仕事の話かい?」


 「ああ、そうだ。単刀直入に言うと自衛隊に入ってもらえないかな?

  まぁ自衛隊というよりも自衛軍と言ったほうが正しいのかもしれない」


 「あれか、最近ニュースでやってる日本の独立化に向けてのやつか

  まぁ、あれだ。仕事は動き回らなきゃなんでもいいぞ。筋力と体力はあまりないからな」


 「そうか、それはよかった。まぁ多少の力仕事はあるかもだけどなんとかなる範囲だろう。

  具体的に仕事内容は、指揮官もとい司令官だ」


 「ほう…。また大層なことをおっしゃる。指揮官だ、司令官だ、って言われても

  俺にそんな能力はあまりない気がするぞ?」


 「そうでもないんだな。前の文化祭お前さんは一人であの文化祭を動かしていたんだろ?」


 「まぁ、事実上はな?だけど俺がしたのは、ある程度予想されるところにある程度テコ入れしてただけだろ」


 「それだけじゃないだろ?当日の人のさばき方、あれはすごい能力だと思うぞ。

  適材適所っていうのか、計算された無駄のないスケジュールだったじゃないか。

  管理委員の人の休憩も視野に入れて、スケジュール組んであったし

  定期メールも、一人でチェックする、繊細なやつだと俺は思うぞ。

  それを一人で全部やったんだ。だからこそ育てる価値があると思ったんだよ。若いしな」


 「育てると言われてもなぁ。どっちにしろ風香が風香でいるときはその機能を発揮できないのだろう?」


 「でも前にこういったよな

 『風香は私を認識できないが、私は風香のことを認識もできるし記憶の共有もできる』

  とだったら基礎知識を風香に入れて肝心な時にお前さんに出てきてもらえれば、

  と考えたらどう思う?」


 「ふーん。そういうことか、風香に勉強させて、私に本番はやらせると」


 「そういうことだ。風香に負担がかかるかもしれないが、家に引きこもらせるよりは、マシだろう?」


 「まぁそうだな。それで風香がいいならそれでいいんじゃないかな」


 「一つ聞きたいのだが、お前はいなくならないのか?」


 「風香に心の余裕ができれば、いなくなる可能性もあるんじゃないかな。

  俺は風香の対照的存在だし、風香が強くなれば俺が弱くなるんじゃないかな」


 「そうか…君が風香に戻るにはどうすればいいんだい?」


 「寝る」


 「他にはないのか?」


 「気絶させる。まぁあれだ不意に何かされな限り、気絶なんてしないさ。

  まぁだから俺が寝なければ、風香には戻らないと思っていいんじゃないかな」



 「んじゃとりあえず了承したってことでいいんだな?」


 「ああ。いいだろう、その代わりちゃんと風香にも許可を取ってもらうからな。

  んじゃ、お休み叔父さん」


 「おう。早めに起きてきてくれ」


 「はいよ。んじゃな」


 彼・彼女と言ったほうが正しいのだろうか。

 名前がまだないらしい。風香と呼ばれることをあまり好まない。

 彼女になると性格が一変する。天然が一気に俺様に変わる。

 天然ボケはほとんどしない。指示・判断力・行動力は風香の何倍ものものだ。

 ただし本人も言っていたように、体力・筋力は普通の女の子並らしい。

 とりあえず彼女には許可をもらったし、あとは風香だな。

 この飴辛いな……

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