052⚫️勤務時間外
グレッグたち5名を乗せて、’ジュピター’は飛び立とうとしている。
「艦長、むちゃくちゃ、シンプル・イズ・ザ・ベストな操縦系統です!こんな技術あるの?!」
「探査系統、生命維持系統、その他諸々、全てが完璧です!」
「こんな船、見たことありませんな。機動艦はおろか、戦艦クラスを凌ぐ性能です。戦闘力は、限界が理解できん。もう、惑星級といってもいい!艦長、これ、どうなってるんでしょう?」
わかるはずないぞ。
うーん、このコンパクトなサイズに、
どれだけの威力が詰まっているのか、想像もつかへん。
ーご質問をお受けいたします。
「うわっ、何か、頭の中で声がしたぞ!」
「わたしもです、副長!」
「’操舵手’の言う通りです。」
「’その他’に同じ!」
「ということは、みんながつながってる、っていうんか?」
ーはい、そのとおりです。ようこそ、’ジュピター’へ。
「あんた、だれ?人工知能か?」
ーみなさんが、そう呼ばれるものの一種です。船名と同じ’ジュピター’とお呼びください。
「ほんなら、’ジュピター’、早速やけど、わしらが遭遇した恐竜艦隊の位置座標、わかるか?」
ーはい。把握しています。そちらに、ご案内しましょうか?
「行く!もちろんや!どれぐらいかかる?」
ーマリカさん、操縦、お願いします。
「え、はい、はい。ポチッと、ね。あれっ?あれれ?ワープ・イン?」
ー到着しました。恐竜艦隊を一時の方向に捕捉しました。
「うぇ?もう、着いたんですか?船内体感時間、何秒なのよ?」
「ルナ、モニター見てみ!あいつら、おるで!」
「うわああ!これはすごいネタだ!メモしとかなくちゃ!」
「で、どうしますか、艦長?砲撃しますか?それには、反対しますけれども。」
「その通りや、クドー。マリカさん、微速前進や!」
「了解、艦長!・・・でも、’操舵手’でなくていいんですか?」
「今は、全員、休暇中やからな!勤務時間外やろ?」
「了解!!」




