048⚫️すんません
「提督、じゃなかった、ロード・ラベンダー、どうしたらいいんでしょう?」
「グレッグ、それは恋の話のほうですか、それとも恐竜艦?」
「もちろん!両方です!」
「どっちも難問ですね。あなたはどうしたいんです?」
「幸せにしたいんです・・・みんなを。そのためにも、中途半端はイカンとおもってるんです。」
「と、いうことは、恐竜艦に行って真実を確かめたい、ということですか?」
「そのとおりです。提督、お力を貸してもらえませんか?」
「困りましたねえ。銀河連邦テラと別に動くと、あなたもダダでは済まない。」
「しかしですね、提督!恐竜ハンターとまで言われているぐらい、縁のあるわたしが、このまま戦闘になるのを、なんていうんですか、黙って見てたらアカンと思うんですわ。もし、恐竜艦に恐竜人が生きてたら、戦争になります!もう、すでに連合艦隊が出動する運びになってるんですわ。中央政府もやったれ!って空気ですわ。
確かに、これまでわしは何回も戦闘に加わってきました。提督のもとで、いろんなことを学ばしてもらいました。けど、調査艦隊に勤務してから、闘いってなんかようわからんようになってきてしもたんです。調査艦隊は調査が任務です。そやから、機動艦隊や個別艦隊のように、戦うんやのうて、調べることが役目です。調べてわかったことを、みんなのために活かす。これ、ええんですわ。建設的ですねん。成果を分かち合う。みんなでよりええ明日を目指す。これ、ホンマ、ええんですよ。もちろん、上が利益を全体に還元せんこともあります。それでも、何かを巡って艦砲を撃つ、ってことはないんですわ。
今度のことは、相手がヒトやあらへん可能性が高い。よけいに、うっかり戦ったらどうなるか、わからへん。そうです、確かに、向こうから撃ってきました。そやけど、何かの勘違いかもしれへん。やられたら、やりかえせ、って、おかしいんとちゃいますか?!
翼竜艦のやつ、恐竜艦隊にやられっぱなしでした。むこうも何か、モメてるんかもしれへん。そやのに、何もわからんまま、連合艦隊が出ていって、人類が恐竜人とこのまま、戦うことになったら、わし、どうしたらよろしんや?わしがもっと、違う判断して、ファースト・コンタクト、うまいことしてたら、こないなことにならんですんだんです。・・・大戦争になってしまう。こんなこと、じっと安全なとこから見ててええんですか?戦争が始まってしもたら、そのキッカケを作ったモンが責任とらんで、どないするんですか?!!なんとか止めなアカン。ほんでも、どうしたら・・・どうしたらええか、わからへん!・・・どうしたら・・・どうしたらええんや!どうしたら・・・。」
「・・・グレッグ・・・。わかりました。涙を拭いて。星間連合の力を借りられるよう、やってみましょう。」
「すんません、すんません・・・。提督、ホンマにすんません。」
「・・・あの、グレッグ、その提督、というのは、やはり止めてもらえませんか?」




