第3話
「さ、車から降りて」
そう言われ車から降りようとすると目の前に男の手が差し出されていた。
「…?」
「女の子はエスコートするものでしょ?」
「は…はい」
深く考えたら負けだと思い私はその手をつかみ車からひょいと下りる。
「ここがワールドゲート管理局の本拠地だよ、エルサちゃん。」
そう言われ振り向くとそこには大きな最先端技術が詰め込まれたようなとても大きい建物があった。
「……」
「初めて見た時はびっくりするよね。…俺もそうだったなあ。じゃあ、入ろうか。」
手を引かれそのままスタスタとワールドゲート管理局の中へと入る。
「クン様、そちらの方は…」
受付嬢のような方が立ち上がって私の手を摑んでいる男に聞く。
「”ウチ”のスカウトの子だ。」
そう聞くと受付嬢はぎょっとした顔をする。
「承知致しました。では、こちらを。」
ネームストラップのようなものを渡され私はそれを首にかけさせられる。
「ごめん、手間取らせたね。先に進もうか。」
手を引かれ受付を後にする。
「おいクン、そりゃナンパか?だからって管理局に入れるのは良くねぇなぁ…」
前方から歩いてきた茶髪の男性が声をかけてくる。
「違うよクリス、まあ確かに可愛い子だけど…ね?エルサ・スカーレットちゃん?」
私の名前を聞いた瞬間茶髪の男が酷くうろたえいきなり私を壁際に押し倒そうとする。
「クリス、政府のスカウトの子にちょっかいをかけようとするのはやめてくれよ。そんなことしたらヴァイオレットに何をされるか分からないだろう?」
「あぁ…そうだな。悪ィ。スカーレットっていう苗字にビビっちまってよ。」
そう言い、クリスという人は数歩後ろに下がる。
「さ、エルサちゃん。こんな不審者は置いといてヴァイオレットの元に行きましょうね〜。」
「誰が不審者だ!殺すぞ!」
私から見たらどちらも不審者だと思ったが言われるがままクンさんについて行く。




