とある男との出会い
とある夏の放課後。
部活に入っていない僕は、特に学校に残る用事もないので手早く荷物をまとめて帰路につく。
いつも通っている通学路でもよくよく観察して見ると、一日一日異なる風景が見られる。朝登校するときと
夕方帰るとき。同じ一日でも違う風景が見られる。
僕が通っている学校は、よく言えば自然豊か、悪く言えば田舎の町にある。都会の学校に通っていたらあまり
季節の変化などが見られにくいが、ここは四季折々の風景が見られる。だから、僕はこの町が大好きだ。
そんなことを考えながら家の近くにある公園のそばを通る。この公園は遊具は少ないが、とても広いので鬼ごっこをするときはやりがいがあると思う。
平日の夕方だが、公園にはたくさんの子供たちとその親らしき人たちがたくさんいた。
さすがここ周辺で唯一の公園だ。
その公園に入ってベンチに座る。鞄を置いて、空を見上げると、夕日に照らされて少し赤みがかった雲と鮮やかな緑色の木の葉っぱが視界に入る。
「ふぅ・・・」
こうやって公園のベンチに座って空を見ることが日課になっていた。
周りの子供たちの声や、その親たちの会話がだんだん遠ざかっていく。
何分ぐらいたっただろうか。
コツコツと誰かがこちらに向かって歩いてくる。
足音がした方向を向いて・・・。
「なっ・・・!」
なんとそこには、優しそうな青い瞳、日本人ではあり得ない銀色の髪、その髪が夕日に照らされて・・何というか、うん。とてもきれいだ。そんな男の人がたっていた。
「ねぇ。君」
「ふぇ?」
まさか話しかけられるとは思っていなかったので、驚いて変な声を出してしまった。
「な、何でしょうか」
「久しぶりだね」
「え?」
何を言っているんだ、この人は。久しぶり?この人とは一回も話したことがないはずなのに。
「あの・・・どこかでお会いしましたっけ?」
「やだなぁ、忘れちゃったの?」
「いや、忘れたも何も、会ったことがないですよね?」
「もう、いい加減思い出してよ-----白鷺」
「は?」
思わずめちゃくちゃ低いトーンで返しちゃった。悪いことしたな・・・。
「・・・何で僕の前の名字を知っているんですか?」
そう。なんで俺の前使っていた名字を知っているのか。それが問題だった。
「そんなの当たり前じゃん。だって・・・」
「僕ら、幼なじみじゃん。」
初めまして。Enzoと申します。
ラノベを読んでいたらふと自分も書いてみたいと思い、書き始めました。
まだまだ未熟なので、誤字や脱字などがあるかもしれませんが面白い話が書けるように努力していきますので、どうぞよろしくお願いします。
なお更新は不定期ですので、把握お願いします。