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あだ名と自己紹介と大騒ぎ

 「お父さま、私お散歩してくるわ。」


 リースは約束通りの時間に散歩しに行きました。

この前会ったブルーベリーのところです。

近づくと人影が見えました。チェリーです。

「やっほー!一昨日ぶりだねー!」


 そのころ、王宮では大騒ぎです。

なんせ、今まで外に出ようとしなかったリースが、自分から散歩に行ったのですから。

王様はうれしいやら心配やら、感情がごっちゃまぜですし、

王妃はぼうぜんとしています。

おつきのものも、驚きすぎてまるで使い物になりません。

はじめに自我を取り戻したのは王様でした。

「皆、よく聞け。夕飯の時間、何をしていたか聞いてみよう。」

誰でも思いつきそうですがいい案です。

王宮の人は夕飯の時間を今か今かと待っていました。


 そのころリースは、お互いの呼び方について考えていました。

「あたしが9つ、あなたが10。でも、生まれ年は同じなんだよねー」

「どうしたらいいんだろう。そうだ、学校ではどう呼ばれてるの?」

「えっとね、普通にチェリーって呼ばれてるけど。」

「私もリースってだけね。それでいいじゃない?」

「でもやっぱりあだ名で呼んでみたいな、それに呼ばれてみたいし!」

なるほど、それは確かにそうでした。

こういうことは考えれば考えるほど浮かばないのです。

「お互いのことをよく知らないし、浮かばないのは当然よ。」

「じゃあもっとお話ししてから考えよう!最初に自己紹介はどう?」

「そうしようか。じゃあ私から。」

「どうぞー!!」

「この国の姫、リースです。好きなものはウサギのぬいぐるみ、好きなことは読書。好きな食べ物は

 オムレツ。最近、市場を眺めるのが楽しみです。」

「あたしは西の村の物売りの娘、チェリー!好きなものは針金、好きなことは散歩!好きな食べ物は

 イノシシ肉の煮込みかな!お絵描きも好きだね!」

「情報が少ないわ、またこんどにしよっか。」

「そうだね、鐘ももうそろそろ…あ、なった!また明後日!」

「うん、また明後日会おう!」

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