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スピノザ の憂鬱  作者: 白紙ょん
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アポロ11号

 1969年、人類は初めて、月に足を踏み入れた。それはテクノロジーの発展に対する果てしない期待を、人々に抱かせた。ただ、一人の少女を除いて。


 ハルは当時、月面着陸に対して大きな疑いを抱き、興奮する世間に対して冷めたまなざしを送っていた。


「あんなの、嘘っぱちよ! みんな、騙されてるわ!」


 そう言っても、周りからは、からかわれるだけだった。


 みんな、映像に騙されている。アームストロング船長は決して、月面になんか降りていない。それどころか、アメリカはロケットの開発に失敗しているはずだ。


 そう考える根拠があったわけではない。しかし、情報操作なら、いくらでもできるはずだ。アメリカはテクノロジーの先進性を見せつけたかっただけだとも考えられる。


 疑えばキリがない。しかし、冷静に見つめる知性も必要である。ハルは正直、難しいことわからないが、安易に世間に流されない賢さを備えてはいた。


 しかし次第に、ハルは周りから疎まれるようになった。理由は明白だ。出る杭は打たれるのだ。

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