17話
久しぶりすぎて、主人公の性格が前と少し違うかもしれません。また、とても読みにくくなっているかもしれませんがそこは暖かい目でよろしくお願いします。m(_ _)m
それでは本編どうぞ!
「ねーねー!おにぃ!おきてよ、おにぃ!」
俺はうるさい百合の声で目が覚める。目を開けるとそこには俺の上に足を開いてまたがってる百合がいた。こいつもう14だろ……。これは流石にヤバくないか……?なんて考えたが口には出さずに、まず百合をどけてカレンダーを見るとそこには大きく『おにぃとデート♡』と書かれていた。今日の土日は休みをいただいた。たまには家族と一緒に過ごせということらしい。
俺は、心の中で家族だからデートでは無いだろと思いつつも、今日は確かに百合と買い物に行く日だった。俺は急いで支度をして、玄関へ向かう。
「おにぃ!早くー!」
俺を急かす声が聞こえる。俺は駆け足で玄関に行く。するとそこにはなぜか雪菜ねぇーがいた。
「お、ゆうちゃん。遅かったねー」
「雪菜ねぇー、なんでここに?」
俺が雪菜ねぇーに聞くと雪菜ねぇーは嘘泣きをしながら言った。
「え?!ゆうちゃん、まさか私を置いていこうだなんて……。シクシク、シクシク、ピエン。」
「何がピエンだよ……。まぁ、久しぶりの家族での外出だしいいか。」
俺は呆れたように言う。
「早くいこー!おにぃ!」
そう言って右腕に抱きついてくる妹を払い除けつつ俺達は玄関を出た。
今俺達はショッピングモールの洋服売り場の前にいる。両手にお荷物2人を抱えて。正直に言う。まだ、百合ならわかる。でもなぜ雪菜ねぇーまで!?まぁ、ここまでに至った過程は長くなるので省こう。そう、過去のことは今は置いといてこれからのことについて考えよう。そう、スタッフや学校の知り合いに会った時だ。まぁ、妹と姉だと説明すればいいのだろうけど、一番ヤバイのが俺がシスコンであると思われること。今は、メガネやマスクのおかげでファンにはバレないように対策はしてるが、本番入り前まで同じような格好をしているためスタッフにはバレてしまう。そして、学校ではメガネをしているから学校の奴らにもバレてしまうだろう。まだ、スタッフと会う確率は低いだろうが、ここは学校の近くにあるショッピングモールだ。見つかったら最後……。シスコンと言うレッテルを貼られ、最悪妃奈にまで……。
俺は決心した。さっさとショッピング終わらせて帰ろう、と。?? 当たってるのかって?聞くまでも無いよ。
「おにぃ、私の服選んでー!」
俺が決心をしてるなかそんな声が百合から聞こえる。俺はいいことを思いつき、満遍の笑みで言った。
「じゃあ、百合が腕からはなれてくれたら選んであげるね!」
百合は少し考え俺の腕を離した。作戦は成功したようだ。正直助かった、シスコンへの道を歩まずにすみそうだ。
俺は右腕に成長を遂げた百合の感触を拭うべく軽く腕を振る。そして、左腕に雪菜ねぇーを抱えながら百合の服を選ぶ。正直さっきの作戦に雪菜ねぇーも乗っかってきて欲しかったのだが、さすが姉と言ったところだろう。
どうこう色々考えた結果季節の変わり目ということで俺は秋らしく、百合似合いそうな服を選んだ。
上から
黒のパイロットキャップ
白のロゴの入ったスウェット
黒のリブスカート
黒のシューズ
我ながらに結構似合ってる服を選んであげることが出来たと思う。まぁ、着せるモデルがいいから、正直なんでも似合うと思うが……。
百合は俺が選んだ服を着用し、鏡で自分の姿を見た。とても満足だったのか満遍の笑みだった。正直言う。可愛すぎね。
「おにぃ!ありがとう!この服、一生の宝物にするね!」
「百合にとても似合うと思ったんだ。気に入ってくれてうれしいよ。」
俺は百合の頭を撫でながら言う。なんで撫でたのかって?そこに可愛い頭があったら撫でるでしょ。と、一人漫才を頭の中でしてたら、左の感触が消えた。雪菜ねぇーも、欲に負けたらしい。
「ゆうちゃん!百合にだけずるい!私のも選んで!」
結局俺は、二人のコーデをすることになったのだがこれで両手が空く。俺は雪菜ねぇーに似合う服を選んでそれを雪菜ねぇーに渡した。今のうちに言っておく。モデルが良ければ、何着せても似合う。
と言うことで、雪菜ねぇーにはショートに似合う服を選んだ。
上から
白のカットソーにVネックニットベスト
ブラウンのパンツ
黒を基調としたローカットスニーカー
俺って服のセンスあるのか?と思ってしまうくらい雪菜ねぇーに似合っていた。正直言って百合も雪菜ねぇーも女優になれるレベルだと思う。まぁ、そんなこんなで無事に服選びが終わった。2人とも今日は俺の選んだ服を着て過ごすらしい。
そして、俺たちは無事に服選びが終わり、休憩がてらにソフトクリームを食べることにした。俺は安定のバニラ、そして百合はチョコ、雪菜ねぇーは抹茶を選んだ。
「ちょうど3種類あるんだし、みんなで分けない?」
俺がバニラを食べたら雪菜ねぇーがこんな提案をしてきた。
まぁ、潔癖症でもないし、俺は交換することにした。これがあとあと後悔することになるとは知らずに。
俺たちがアイスを食べてるとそこにある1人の男が来た。
佐藤 匠 だ。
「よう、優斗!それと……優斗の友達?の方々!」
「匠か。ここで会うなんて奇遇だねー。それより、ちょっといいか?わかってると思うが……」
俺がことの状況を説明しようとすると、匠が割って入ってきた。それもわかったような顔で。
「うんうん、わかってるよ優斗。つまりこう言いたいんだろ?俺の女に手出すなってことだろ?」
俺はこのニヤニヤしながら変なことを言っているやつに制裁を加えようという気持ちを抑えつつ、状況を諭すように説明した。
「おい!匠。お前のことだからわざとだっていうことはわかるよ。でも、百合と雪菜姉さんに失礼とは思わないのか?だよね?百合、雪菜姉さん。」
俺はこう言い、百合と雪菜ねぇーの方を見る。するとそこにはリンゴのように赤くなった2人がいた。
「百合とおにぃが……!ふふっ!おにぃと結婚したら……キ、キスとか…!」
「ゆうちゃんと私が……!!でも社会的に……。でも、大丈夫!私とゆうちゃんの愛は誰にも……!」
俺はこう思った。あ、この2人ダメだと。
俺は気を取り直して匠に説明する。正直説明しなくてもわかってらのだろうが、どうせ説明しなかったら何か言ってくるだろう。
「ま、まあ、匠。今言った通り、俺は家族と買い物しにきただけだからな。わかってるだろうけど。」
すると匠はわかってたよと言わんばかりの顔で言った。
「まぁ、そんなとこだろうと思ってたけど。優斗、お前妹さん達に何したんだ?普通はこんな反応にはならないんだが……、まぁ、優斗のことだ。なんかその気にさせることしたんだろ?」
「いや、俺そんなこと全くしてないから!全くね。一応わかってると思うが俺はシスコンじゃないからな?」
匠はわかったと返事をし、爆弾を置いて帰っていった。
「じゃ、優斗、俺はこれで失礼するわ。妹さん達にも悪いしね。それじゃあ失礼します。」
俺は安心した。案外空気が読めるやつなのかと。しかしその刹那、その気持ちは覆された。
「あ、1つお姉さん方々に問題です。1匹のとても強いオス猿がいました。その時、群れのメス猿が好きなのはどのお猿でしょう?じゃあ、説いてみてくたさいね。それでは私はこれで失礼します。」
匠が去ったあと俺たちはそれぞれのアイスを食べ始めた。もちろん、分け合うのはやめました。
俺はアイスを食べ終わって百合と雪菜ねぇーが食べ終わるのを待ってるといきなり雪菜ねぇーが何かを閃いたかのように立った。
「そういうことね。あの問題にはそういう意図が……。なら、大変だね、確かに。こんなにのんびりしていられないかな……。」
「雪菜ねぇーどうしたの?」
俺は雪菜ねぇーが何のことを言ってるのか分からず聞いてみると、
「うん、大丈夫。優斗にはあまり聞かせたくないかな……?本当に気にしなくて大丈夫だよ!百合食べ終わった?」
と、雪菜ねぇーに流されてしまった。まぁ、人に聞かれたくないことくらいあるのだろう。
百合にも色々と気をつけてあげないとな。そう思って呆けていると、百合も立ちあがった。一緒にゴミを捨てに行くのだろう。
「百合、こっちおいで」
雪菜ねぇーが優しくリードする。なんか姉妹っていいな。そんな風に感じるのはしょうがないことだ。断じてシスコンなどではない。俺には心に決めた人がいるんだ!と自分に言い聞かせつつ、2人が戻ってくるのを待つ。
そして5分後、2人は帰ってきた。少し長いと思ったが、何か話していたのだろうか。俺は何か隠し事をしている雪菜ねぇーに気を遣わせないように満遍の笑みで迎えようと雪菜ねぇーと百合の方を向く。
そこには、まるでメスのライオンのような目をした2人がいた。俺はあえて、気づかないフリをした。だって人には色々と悩みはあるものだからね。そう、自分に言い聞かせて。
そうしてアイスを食べてから俺たちは色々と店をまわった。彼女達が下着を選んで欲しいと言ったときには驚いたが、まぁ、俺も一応男だ。男からの意見も欲しかったのだろう。だが俺は、もちろん断った。俺からしたら姉妹ではなく美少女にしか見えないからね。だって俺からしたら彼女達と出会ってまだ1年も経ってないからね。
まぁ、そんなこんなで俺は匠だけにしか見つからずに無事家族とのお出かけを終わらせることができた。
そして、お出かけの日の夜。俺は今美少女2人組に挟まれている。隣の美少女2人はすやすやと眠っている。この状況「何か理由があるのだろうか?たとえあったとしても俺はあえて気づかないフリをした。こうしておれは朝まで寝れることは無かった。
ご視聴ありがとうございました。次の投稿までにはどうにか語彙力を上げていきたいです!