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15話

遅れてすみません!!

 こうして俺と妃奈は付き合う事になった。この件に関しては一応、花澤さんには伝えておいた。



 「おはよう!二人ともー。待たせてすまない。あ、いや、もう少し二人っきりの時間が欲しかったかな?」


 花澤さんがニヤニヤしながら、会議室のドアを開ける。


 「べ、別にいいですよ!そ、それで、会議室に僕達を呼んだのには何か用件があるんですよね?」


 俺は少し照れながら答える。


 「は、早く始めましょう!」


 妃奈さんも少し顔を赤くしながら答える。あー、花澤さんにいじられるかも。俺はこう思ったがいじららそうではなかったのでセーフだと思う。


 「そうだね。まぁ、早く終わって二人きりの時間が欲しいだろう。」


 ニヤニヤしながら花澤さんは言う。前言撤回だ。やはりいじられた。


 「も、もう!飛鳥さん!」


 妃奈が更に顔を赤くして言った。


 「ごめんごめん。まぁ、いじるのはこのくらいにして……。」


 花澤さんの雰囲気が真面目モードへと一気に変わる。それに乗じて俺と妃奈も気を引き締める。


 「今回呼んだのはこれからのことについて話そうと思ったからなんだ。まず初めにあまり思い出したくないと思うが先週の北条さんの件についてだけど、あれは示談という形になった。そして、これから二人の映画が12月25日に上映開始となる。だからそれまでは一応アイドル活動はあるが自由だ。だけど、目に余る事だけはしないでほしい。そして公開から2週間後。撮影現場の様子をテレビで流し、優斗君と妃奈がお互いに惹かれあっているのを匂わせたのち、10日後に発表することになった。断りもせずに申し訳ないが、はっきりと言っておく。発表までは人に見られる所ではいちゃつかないで欲しい。また、優斗君と妃奈が付き合っている事は他言無用だ。もちろんスタッフにも」


 「『わかりました!』」


 俺と妃奈はこれからのことに胸を膨らませながら返事をする。

 

 会議は終わりかと思ったが花澤さんが何かを思い出そうとしていたので何か言うことがあるのだろうと俺と妃奈が少し待っていると、花澤さんは何かを思い出したのか笑顔になって俺たちの目を見て言った。


 「あ、言うの忘れてたけど10月の月末にある妃奈達の文化祭で君たちにはテレビ付きのライブしてもらうことになってるから。そこのところよろしく!」


 俺はとても驚き、「はーー!」と声が漏れるほどだ。妃奈を見てみると、前々から伝えられていたのか落ち着いている。よくよく考えてみるとスキャンダルの口止めとして、俺の出身校の提示でもしたのだろう。とはいえ、当時、全く価値のない俺の情報で済んだのは意外なだったが……。まぁ、難しいことは大人に任せて俺は、ライブのために特訓しようと気を引き締めた。


 

 そしてひと段落付き今俺は学校の門を久しぶりにくぐる。アイドルとしてもっと人気にならないと行けないと気を引き締めていた反面、久しぶりの学校生活にワクワクしていた。


 久しぶりの学校。俺たちは階段を上がりドアに手をかけ、勢いよく引く。


 「おはよう!そしておかえり!如月くん!白石さん!」


 なんていいクラスなんだ。俺は感動して涙が出そうになったが堪える。妃奈を見ると妃奈も泣きそうだった。


 そして俺と妃奈は笑顔で言った。



 「『ただいま!』」


ありがとうございました!最近コロナが増えているのでお気をつけてください

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