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13話

すみません。投稿遅れました。

他の人の小説が面白すぎて……。投稿ペースを早くしたいと思うのですが……。頑張ります笑!




では本編へどうぞ!

ライブが終わり2日が経ち再び俺たちは映画作成に取り組んだ。今まで作業を止めて待ってくださったスタッフや役者の方に感謝の意を込めて演技に取り組んだ。そのおかげか他の役者さんたちも人一倍やる気が出ていた。


こうして、映画作成が順調に進んでいきラストシーンを俺と妃奈さんと弘さんが演じて完成する。ラストシーンの構成としてはこうだ。結局今の和人は萌と仲良くなったが、これが好意なのか分からず揺らいでしまう。そこに龍が猛烈にアタックするが、萌の気持ちが揺らがないことに気づき、萌の幸せのために和人をくっつけようとする。そして、龍のおかげで和人は萌と結ばれる、というものだ。


俺たちはすぐに演技に取り掛かる。まず初めに和人が萌へ抱いている好意について悩んでいるシーンだ。ここはなぜか和人がこの時どんなきもちなのかわかりとても良い演技ができた。これには演技の上手い弘さんも驚いていた。


次に龍が萌にアタックするシーンだ。正直言ってレベルが違う。弘さんは龍という役を演じているのではなく龍本人のようだった。俺は弘さんの演技を見て、気合を入れ直し次の撮影に向かった。次は龍さんが萌の幸せのために和人に説得する場面だ。弘さんの演技はとても素晴らしかった。しかし肝心の俺はどう表現したらいいのか困っていて、何度も取り直しになり、そして10分の休憩を挟むことになった。俺は、スタッフさんや、演者さんに申し訳なくなり、次で必ず成功させるために演技は人一倍上手い弘さんに聞きに行った。


「どうしても、和人の気持ちが掴めなくて……。この時の和人はどう思っているのか分かりません。アドバイスがあるのであれば教えてください。」


俺は頭を下げてお願いすると弘さんは快く教えてくれた。そして弘さんは遠くを見るような目で俺に聞いてきた。


「優斗君、君は恋をしたことがあるかい?」


「……いえ、多分した事ないかもしれません。好意は持ったことあるのですが……」


思い返せば今まで好意を抱いたのは多分幼馴染だったと思う……。俺は記憶を辿りながら答えると弘さんは諭すように言った。


「恋って言うのは簡単に言うと誰にも渡したくない。とか、ずっとその人の事が忘れられない。そう言うのを恋って言うんだ。だからさ、優斗君。今誰かに好意を持っているのならその気持ちをそのまま和人として出せばいいと思うよ。」


俺はてっきりありふれたことを言われて終わりだと思った。しかし弘さんはきちんと話を聞いてくれてとてもわかりやすいアドバイスをしてくれた。俺はこの人が女癖が悪いのには何か理由があるのだろうと思った。





そして10分の休憩後、撮影を再開した。

まず、龍が俺に説得するシーンだ。やはり、弘さんの演技は上手かった。そして肝心の俺が告白すると決意するシーンだ。俺は弘さんの言葉を思い出した。ふと最初に浮かんだのは妃奈さんだった。この時の俺はなぜ妃奈がここで出てくるのかわからなかった。これが好意なのかはたまた恋なのか……。


俺はとりあえず今でた妃奈への感情を頼りに気持ちを込めて告白の演技をした。



「は、はい!カットー!!」


演技し終わってから少し間があった。俺は何か間違ったのだろうと思いもう一度やり直そうとした時、スタッフの方たちが驚いた顔で駆け寄ってきた。


「ゆ、優斗君、なんだあの演技は!」


キラキラと目を輝かせて尋ねてきた。


「俺何かまずいことを……」


「まずいま何もあるものか!あの演技、まるで本当に告白しているのかと思うくらい凄かったよ!本当に初めてだよね?!」


「あはは…、ありがとうございます。」


俺はすぐに弘さんの元へ行きお礼を言った。


「弘さん!ありがとうございました。弘さんのアドバイスのおかげでとても良い演技ができました。」


俺がこう伝えると弘さんは少し顔を緩めて言った。


「いえいえ、これは私のおかげではなく優斗君、あなたの力ですよ。私は貴方に少しだけアドバイスをしただけに過ぎない。だから優斗君もっと自信を持って。」


「はい、でも本当にありがとうございました。」


俺はとても謙虚な弘さんをすごいと思った。






そして全ての撮影が終わり打ち上げとなった。

俺は共演した役者の方たち、弘さん、飛鳥さん、そして妃奈たちと今回の撮影の思い出話について話合った。酒が入ると弘さんは少しオープンになるがそこまで女癖が酷そうには見えなかった。

話は弘さんについての話なった。


「弘さんの初まての映画撮影ってどんな感じでしたか?」


俺が聞くと弘さんは少し懐かしそうな、そして寂しそうな顔をして答えた。


「俺の初めての撮影はもう酷かったよー。でも、その時一緒に共演していた柚木(ゆき)さんって人がいて、その人にいろいろと教えてもらえて、演技が少しずつ上手くなったかなぁ」


「へぇー、柚木さんって今も役者を?」


俺は後に後悔することになるだろう。


俺の質問に対して柚木さんは少し寂しそうな顔して言った。


「いや、もう彼女は辞めたよ。いろいろとあってね……。」


俺は聞いてしまってはならないところに踏み込んだと思いすぐに謝った。

弘さんはいいよ、いいよと笑顔を見せて言ってくれたが寂しそうだった。


その後話は別の方向へ行き話は大いに盛り上がった。こうして打ち上げが解散になると弘さんが俺たちを送っていくと言い出した。俺と妃奈さんはそれを受け入れた。この時俺は少しオープンになっていたのだろう。こうして俺は無事家に送ってもらうと、1本の電話がかかってきた。着信画面を見るとそこには花澤飛鳥という文字があった。この瞬間俺は自分が犯した過ちに気付いた。


どうか別の話であってくれ。俺はそう願うことしかできなかった。

ありがとうございました。久しぶりに書いたので元々ひどいのにさらにひどくなってるかもしれません笑。


次回作頑張ってかきます!

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