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11話

2作品同時進行はやはり辛すぎます……(泣)

それでも、この作品は必ず完結させます!主は物語を書くのが下手かもしれません。でも頑張りますので、想像力を豊かにしてお願いしますw


では本編へどうぞ!

「優斗くん、起きて!もうすぐ東京に着くよ。」


どこからかそんな声がして、俺は重い瞼を持ち上げるとそこには顔を膨らませた妃奈さんがいた。


「もう、優斗くん、全然起きないんだから!」


妃奈さんがプンプンしているのを見て花澤さんが


「妃奈と優斗くんってもう、カップル見たいよねー。優斗くん、予定では映画の後に偽カップルになってもらうつもりだったけど、本当のカップルになっちゃうのかな?あー、でもまだ妃奈も純潔派アイドルとしてやっていきたいし、優斗くんにしてもまだ早いからなぁ……」


とニヤニヤした目でこっちを見てくる。


「『別にカップルじゃないです!」』


俺と妃奈さんの声が被る。それを見て、また花澤がニヤニヤし出した。周りを見ると他のスタッフさん達もニヤニヤしていた。俺は顔を赤く染めて下を向いた。それ以降飛行機が着陸するまで俺が顔を上げることはなかった。


「もう!優斗くん!いい加減顔を上げてよー、もう降りるわよ!」


花澤さんは少しプンプンして言った。俺は流石に言うことを聞いて降りた。


「わかりました、でももうあんなこと言わないでくださいね!恥ずかしいっていうかなんていうか……。とりあえずこれからはああいうのは無しでお願いします!」


俺が花澤さんに言うと、


「わかったわよ。」


と返してくれたので、俺は今回のことは忘れたことにした。


どうこうしているうちに俺たちは空港から出て、近くにあるホテルに向かった。俺は車の窓を見る。そこには東京ならではの風景が広がっていた。大きなビルが沢山建てられていて、大きなモニターまである。

東京に来たんだなぁ

っと俺は改めて感じる。今までで俺は空手の大会でしか東京へ来たことがなく、東京の風景を堪能する機会がなかった。だから、俺はこの東京の風景を堪能しようと思った。

こうして俺は東京の風景を眺めていると、


「着いたわよ。」


と花澤の声が聞こえ、俺たちはホテルの入った。

俺は1人用の個室に泊めさせてもらうことになった。そこはやはりとても広く綺麗だった。俺はベットに倒れ込む。ベットはそのまま寝てしまいそうなくらいフカフカだった。あー、おやすみ……っと寝そうになった時、 コンコンコンッ とドアの叩く音が聞こえ、俺は現実に戻された。


「シャワーを浴びて夕食を食べたらミーティングするわよー」


花澤さんの声がドア越しに聞こえた。花澤さんがくるのがあと少し遅かったら俺は今夢の世界にいただろう。危なかったと思いながら、俺はシャワーを浴びて浴衣に着替える。そして夕食を食べに会場へ向った。この時時計の針は7時を過ぎていた。


俺は妃奈さんを見つけた。


「あ、妃奈さんもう来てたの?」


「うん!なんかお腹空いちゃって…」


にこやかと笑う浴衣姿の妃奈さんを見て俺は少し顔が赤くなった。妃奈さんを少し見てみると今までのアイドルオーラとは違い、普通の可愛い高校生のようだった。俺が妃奈さんを見ていると、妃奈さんが


「あ、あの…。優斗くん?もしかして私の浴衣姿って変?」


と聞いてきた。俺はとっさに口を開いた。


「そんなわけないよ!いつもの妃奈さんも浴衣姿の妃奈さんもどっちも一目惚れしてしまうくらい可愛いよ!」


妃奈さんの顔が赤くなる。それを見た途端、俺は自分の言ったことをやっと理解した。俺の顔がみるみる内に赤くなる。


「ありがと……。か、可愛い……、か。フフフッ 可愛い…。」


彼女は、照れながらも感謝の言葉を伝えてきた。最後の方はなぜか幸せそうに笑っていたが。


妃奈さんが幸せそうに笑っていると、花澤さんが、スタッフ何名かを連れて会場へ入ってきた。そして、俺の赤くなった顔を見て、


「青春してるねー!でも今はほどほどにしててねー」


と、俺にニヤニヤした目を向けてくるが俺はもう反抗するのを諦めてスルーした。すると花澤さんは何もなかったかのように妃奈さんに話しかけに行く。そうして俺たちはみんなで一緒に夕食を食べる。俺は周りの目が痛過ぎて辛かったが。何故かって?だって俺の周りには男が1人もいないからだ。これは社長の方針のもと枕営業を完全になくすためだそうだ。こうして、俺は周りの目を気にしないように夕食をとって、少し広い花澤さんの部屋でミーティングをした。そこには他にも俳優して出演する、北条 弘 (ほうじょう ひろし)という人も来た。

この映画のストーリーとしては、こうだ。5年後の、俺が演じる主人公、神谷かみや 和人かずとが今の時代の和人に5年後、妃奈さん演じる、幼馴染、白濱しらはま もえと弘さん演じる 桐谷きりたに りゅうと結婚して、そしてやっと和人は自分の気持ちに気づいたことを伝えるため、そして、龍との結婚を止め、今の時代の和人と妃奈を結ばせるためにタイムスリップしてきた。そんな5年後の和人と今の時代の和人、萌、そして萌に近づこうとする龍との恋愛物語だ。


俺達は映画監督の前田さんからストーリーを聞き終わり、解散という形になった。最後に俺が部屋を出ようとしたときにふと思ったことを花澤に聞いてみた。


「なんで、この会社ってほとんど女性なんですか?」


すると、花澤さんの顔が少し苦い顔をして答えた。


「…この会社で昔、枕営業が取り上げられて、今の社長はそれを無くすために女性のアイドルには女性のスタッフをつけるようになったらしい。だから、この会社で主に運営をしている副社長も女性なんだよ。……!優斗君は知らないと思うけど今日来ていた北条 弘 っていう男がいたと思うの。弘さんの演技はとてもいいと評判があるんだけど、酒が入ると……。だから、出来るだけ妃奈を見ていてくれないかな?」


「わかりました」



俺が一つ返事で答えると、花澤さんはあるメールアドレスを送ってきた。


「これは私達の会社の社長でもあり、北条 弘 の親でもある、北条 務 (ほうじょう つとむ)さんのメールアドレスだわ。何かあったら北条さんに連絡してちょうだい。優斗くんはまだ会ったことないかもしれないけど女性関係についてはとても厳しい人だから、絶対に聞いてくれると思うの。一応私からも連絡しとくからお願いね。」


「は、はい。」


俺は戸惑いながらも返事をする。花澤さんがここまでするということは弘さんは女癖が相当悪いのだろう。俺は妃奈さんを守ろうと決めた。



こうして、不安に包まれた映画撮影が始まった。果たして妃奈の運命は______。



ありがとうございました。

次回は登場人物などの説明をしようと思います。

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