1話
初投稿です。至らない点などあると思いますがよろしくお願いします!
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運命を知った勇者は世界に粛清を下すことにしました。
も一緒に見ていただけたら幸いです。
「ねぇ、優くん。私達が出会った日のこと覚えてる?」
ソファーに座って彼女は昔を思い出すかのように聞いてきた。
その質問に俺はコーヒーを少し飲みながら少し考える。
「えっと、確か──。」
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「おい、優斗!なにボーっとしている!明後日は空手世界選手権の決勝だぞ!?お前には連覇がかかってるんだ!ここまでの努力を無駄にするきか?!」
マネージャーに言われて俺は意識を覚醒させた。そう、俺は明後日に世界選手権の連覇がかかっている。俺は、再び気合を入れ直した。
「すみません!稽古、よろしくお願いします!」
そして6時間後俺は、稽古を、終え家に帰っていた。流石に今日は疲れた。今日は帰ってすぐ寝よー。そんなことを思っていた矢先に…。
「キャーー!」
女の子の悲鳴が聞こえた。俺は悲鳴のなった方を振り向く。そこには気色悪い笑みを浮かべたチンピラ2人が幼馴染に似ている可愛らしい女の子の手を引っ張っていた。女の子は泣きそうな顔をしてこっちに訴えかけてきた。
「た、だすげでー…(グスン)お願い!」
俺は女の子の声を聞いた瞬間動きだしていた。
俺は50メートルを5秒で詰め、チンピラ1人目を前蹴りで、2人目を横蹴りで倒した。目の前で起きたことに驚愕しながらも女の子はとても安心していた。
「もう、大丈夫…」そんな風に声をかけようとした時女の子の顔が絶望に染まった。なんと3人目がいた。男は俺を金属バットで殴る。俺の右腕は折れ、そして1メートルほど吹っ飛ばされ、路上に打ち付けられた。今までアドレナリンが出てて気づかなかったが俺は今日、いつもより過酷な稽古をしていた。それが今になってあだとなってしまったようだ。そして不運なことにそこに……
ブッブー!ブーーーー!
なんとそこでは丁度トラックが走っていた。
グチャリ、バキバキ…
骨が折れ、肉が千切れる音が聞こえる。そう、俺は今トラックに轢かれた。俺は今右腕が千切れ、多分大量出血で死ぬだろう。
「う、うわぁーーぁ!俺は殺してなんか居ない!」
顔色を真っ青にして、そう言ってチンピラが逃げていった。
そして俺に駆け寄る音が聞こえる。
「ゆ、ゆうくん?…ゆうくんだよね!?嫌だよー…嫌だよーゆうくん!死なないでよー……。ゆうくん……。いやーーぁー……」
彼女の声が聞こえる。俺は意識が途切れつつも耳だけを傾ける。遠くからサイレンの音も聞こえる。ああ、俺死ぬのか…。
死にたくない。そう思いながらも俺は内心ホッとした。
やっと彼女を守ることができたから。
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ピー、ピーー、ピー
ある機会音で俺は目を覚ました。ここは病院か?確かめるべく俺は体を動かそうとした。だが、全く動かない。
ダッダッダッダッ!ガラー!
急に病室の扉が開いた。
「優斗!優斗!私だよ!わかる!?みんな、ゆ、優斗が目を覚ましたよ!」
とても綺麗な、多分26歳くらい?の女性が目に涙を溜めながら笑顔でそういった。
するとまた、ダッダッダッダッっと、足音が聞こえてきた。
「おにぃ!?『ゆうちゃん!?』」
「『目を覚ましたの?!よがっだよーー…』」
15歳くらいの女の子と18歳くらいの女性が泣きながら病室に入ってきた。俺はナースの方に体を少し起こされ、取り敢えず今、目の前にいる女性陣に話を聞くことにした。
「すみません。付かぬ事をお聞きしますが、あなた様方は私とどの様なご関係でしょうか?」
みんなはとても驚愕し、涙を流していた。あれ?俺なにかまずいことを言ったかな?俺は、少し後悔しながら5分がたった。彼女たちが泣き止んで26歳くらいのの女性が俺に優しい声で言ってきた。
「そ、そうよね……。優斗もあんな事故で記憶がなくなってしまったけど、体には後遺症がなく生きていただけで奇跡だよね……」
俺は、少し驚いた。だって俺には記憶を失った形跡がないからだ。そう言おうと思ったが信じてもらえないと思い心の中に留めておいた。
「改めて紹介するね!」
26歳くらいの女性が少し悲しそうな、でも笑顔でそう言ってきた。
「まず、初めに、私たちの家族は母子家庭なの。私はあなたの母親の如月 絢香 (きさらぎ あやか)34歳。そしてこっちの14歳の子が、如月 百合 (きさらぎ ゆり)。そしてこの16歳の子が如月 雪菜 (きさらぎ ゆきな)だよ。そして、君が 如月 優斗 だよ。私たちは家族なの……。優斗には実感ないかもだけど…」
正直俺は驚きを隠せているのか微妙なところだった。
どう見ても絢香さんは20代にしか見えないし、家族って言われてもあまり納得できなかった。だって俺にはもともと家族が……って、あれ?俺は何故か思い出せない。それが何故なのかは置いておいて、俺は取り敢えず不安そうにしている彼女たちを安心させるべく、戸惑いながらも言った。
「お母さん。そして、ゆり、ゆきなお姉ちゃん!色々心配かけるかもだけど、記憶がなくなってしまった俺でも、これからよろしね!」
俺は笑顔でそう伝えた。彼女たちは涙を流しながら笑っていた。
そして月日は流れ俺は1年後。リハビリを終え、俺は退院することができた。俺の母さんは35歳、妹の百合は15歳の中学3年生。俺は16歳になったばかりの高校1年生。そして、姉の雪菜はあと少しで17歳を迎える高校2年生になった。
病院の前では家族全員が待っていた。俺はナースの方にお礼を言い、家へ帰った。
ここから、俺の物語が始まった。
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* この後書きに関してですが投稿主が後から書き直したものです。次の話からは、後書きが少しおかしいかもしれません。(初めて書いた小説なので、言い回しがわかっていないので)だから、そこのところよろしくお願いいたします。