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姉という存在。  作者: とある山田
1章 -姉がブラコンを自覚するまで-
4/23

序章 -姉がブラコンを自覚するまで- part4

あと1話くらいで序章は終わります。

恐らくですが。

あと、なろうで文章書き始めて初めて評価なんてものを

されて驚きました。

昼休憩を知らせるチャイムが鳴り昼休憩になる。

それと同時くらいで小田が帰ってくる。


ひどくげっそりした顔でだ。

外傷は見当たらない。

「その顔だと結構精神的に堪える指導だったようだな」

「ああ、それはもう・・・・・地獄という言葉の定義を

知ったよ」

「どんな指導だったんだよ」

「口にするのも恐ろしい・・・・・・もう筋肉嫌ぁ・・・・・」


小田にそこまで言わせる指導とは一体・・・・・・・・。

しかも筋肉って。

指導が壮絶なものだったことは容易に想像がつく。


「自業自得だろ」


俺のもう一人の友人がそう言う。


「なんだよ洸一~あたかも俺が悪いみたいじゃないかよ~」

「その通りだろが!」


珍しく立花が言葉を荒げる。

おまけに鬼の形相である。

それはもう怒りの感情がはっきりわかるほどに。

そんな立花を見て


「ア、アイエエエエエエエエエ!」


と言いながら尻餅をつく。

よくドラマにある被害者が犯人に追い詰められて

殺られる直前のシーンと言えば

何となくイメージいただけるだろうか。

ああいう感じだ。

それにしてもどこぞの小説じゃないんだから。

本当に失禁するかもしれないので

立花を窘める。


「立花、落ち着け」

「あ、ああ、僕としたことかつい取り乱してしまった」

「冷静になってくれたなら何よりだ」


小田は相変わらず顔面蒼白で地面にへたれている。

ホントどんな指導したんだよあの先生・・・・・・・。

ん?指導したのは担任じゃないのか?

小田の口ぶりから察するに。





全く関係ないが先程憤りを露わにしていた男は

立花洸一。

高校入ってすぐにできた友人だ。

小田もそうなんだが。

立花曰く入学当日に俺に課題を見せてくれと

言われて見せた時に勉強の教え甲斐がありそうだと思ったから

俺と友達になりたいと思ったらしい。

何だそりゃ。

だが実際立花が結構勉強を教えてくれてるから

授業自体はちゃんとついていけている。

モチベーションはどうにも上がらないが。



立花も俺に義理の姉がいることを知っている。

小田はというと入学して数日していきなり話しかけられ、

適当に対応してたのだがそれからやたら話すことが多くなり

いつのまにか友人ということになっていた。



どうして友人二人が姉さんの存在を知っているのか。

立花は入学して一か月後くらいに休日に俺の家で

一緒に勉強しようということになって連れて行ったときに

姉さんと会ったから知っている。


小田はというと街中でスマホで撮ったらしい姉さんの写真を

俺に見せてきたときに俺の姉だとうっかり目の前で言ってしまった

から知っている。

そしてそれを小田が大声で言いふらすもんだから

クラス中に存在を知られてしまった。

恐らく学校の大体の生徒が知る公然の秘密のような

ものになっていると思う。

ちなみに会わせろと時々言ってくるが

様々な手を駆使して断っている。

クラスの女子に時々同情されるが

同情するなら助けてくれと思う。

毒牙にかかりたくないのはわかるが。


因みに小田と立花は同じ中学出身の腐れ縁的なものらしい。

俺と同じ中学のヤツ?いないよ。

なぜか俺以外全員落ちたんだよね。




そういえば小田が床で恐怖に震えている間に

昼休憩が半分過ぎた。


「小田、昼メシ食う時間が無くなるぞ」


そう言うと小田は時計を恐る恐る見ると

ゆっくりと立ち上がり自分の席に戻りいそいそと

弁当をカバンから取り出しものすごい勢いで食べ始めた。


「生きてるって素晴らしい・・・・・・!」

「冷食の唐揚げがこんなにもうまいなんてっ・・・・・・!」


とか言いながら。

そうこうしているうちに5分前を報せる予鈴が鳴る。

次は担任の先生が担当している英語の授業だ。

授業の準備と気休め程度の予習をしていると

授業開始のチャイムが鳴りそれと同時に

先生が入ってくる。

小田の様子を見て先生は

「余程指導が堪えたようね。二度と学校で卑猥な発言はしないようにね」

と注意して授業が始まった。

誤字脱字はすぐ直すをモットーにしてますので

あればご報告ください。

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