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姉という存在。  作者: とある山田
5章 -弟入院、そして-
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5章 -弟入院、そして- part3

諸般の事情により前回より更に文章が短くなっています。


「あ、あの・・・・・・桜木浩太さん、ですよね?」

「そうですがそれが?」

「この間は助けていただいてありがとうございました。

どうしてもお礼を言いたくて桜木さんが入院した日から毎日

ここに来ていたんです。

でもなかなか意識が戻らなくて、お礼を言うことが

できなかったのですが今日やっと言うことができました。

でも、桜木さんはわたしを助けたせいでこんなことに・・・・・」


・・・・・・・・・・あ。

もしかしてあの時助けた少女が彼女か。

合点がいった。


「お気になさらず。私が勝手に出しゃばった結果ですから」

「ですか」

「あなたはあの3人組の男に絡まれた。そこに知らない男が

3人組のうちの一人にぶつかった。そして無抵抗にその男は殴る蹴る等された。

それだけです。あなたに非は一切ありません」

「・・・・・・・・・・はい。わかりました」


これで少女の罪悪感が少しでも無くなれば良いのだが。

って。そう言えばこの少女の名前を俺は知らない。

この際聞くだけ聞いてみるか。


「そういえば・・・・・・・・あなたの名前は?」


見た目からして年下だと思うのだが念のため。


「あ、すみません!名前も名乗らずに・・・・・・

わたしは雨宮天音と申します。14歳の中学3年生です」


やっぱり年下か。

この見た目で年上だったら魂消るぞ。


「桜木さんはおいくつなんですか?」

「15歳の高校1年生です」

「でしたらわたしに敬語なんて使わなくてもいいですよ」

「そうですか。でしたら遠慮なく」


俺は少しの間雨宮と名乗った少女と他愛もない話をした。


「桜木さん、また来てもいいですか?」

「いいよ」

「じゃぁまた来ますね」


話が終わった後そう言って彼女は病室を出て行った。


その後時間が経ち夜になったところでまたしても

病室のドアがノックされる。



「!どうぞ」


俺がそう言うと一人の男が入ってきた。

その姿は・・・・・立花だ。


「桜木!意識戻ったのか!心配したんだよ」

「何とか戻ってきたよ・・・・・もしかしてお前も毎日?」

「よくわかったね。どうしてわかったのか教えてもらおうか」

「勘だよただの」

「そう、ふぅん・・・・・・・・?

で、病状はどんな感じだい?」


俺は立花に現在の病状とどのくらい入院するかについて話した。


「成程ね。そうか、じゃあしばらく学校に来れそうにないね」

「ああ」

「あ、そうそう、そういえば例の動画はどうする?」

「あぁ、そうだな・・・・・俺自身が今何もできない状況だからな・・・・・・

取り敢えず俺が退院するまで持っててくれ」

「了解」


立花といろいろ話をしていたら看護師さんが来て

面会の時間は過ぎてますと注意された。


「じゃあ僕はこれで帰るとするよ」

「ああ。すまないが何かあった時は助けてくれると嬉しい」

「僕でよければ喜んで」


立花は爽やかな笑顔で去っていった。


その後は夕食が済んで看護師による体調の確認も終わり

じわじわくる痛みに悶えながら就寝した。

誤字脱字等の報告はお気軽にどうぞ。

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