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姉という存在。  作者: とある山田
3章 -姉の暴走-
16/23

3章 -姉の暴走- part3

遅くなりました。

3章最後になります。


非常に醜い文章となっています。

読まれる場合はそれを承知した上で読んでください。


(7/30追記)

気づいたらブックマーク100件になりました。

こんな小説をいつも読んでいただいてありがとうございます。

引き続きこの小説をよろしくお願いします。

また、内容を結構変更しました。

内容や文章におかしいところがあったので修正しました。

「いらしゃいませ、二名様ですか」

「はい」

「テーブル席へどうぞ」



店員さんに窓際の席に案内され席に座る。

席は対面するような座席配置のため響さんと対面するような形になる。


「さて、今朝起こったことを一先ず話そうと思う。

その前に・・・・・この状況、」

「デートだね、

とでもおっしゃるつもりなのでしょうが私は何があっても頷きませんよ」

「まさか先手を取られるとは。私としたことかぬかった」

「そういうわけではなくこの座席配置を見て何となくしょうもないことを

言いそうだなと思ってたら案の定言いそうだったので先んじて全否定した、

それだけです」

「全否定しなくてもいいじゃないか。綺麗なお姉さんとのデート気分を

折角だから味わいたいとか思わないのかいキミは」

「全く思いません」

「これもあの姉の影響か・・・・・・まぁいい。

取り敢えず今朝のことを詳細に話そう」




響さんは事の詳細を話し始めた



********************************************************************************************************************



「何とか間に合いそうだ」


私は今日目覚ましが鳴らなかったせいで朝一番の講義に遅刻しそうになり

バイクで全力で講義に間に合うように飛ばしていたのだが

幸い渋滞に巻き込まれずに済んだため正門まで辿り着いた時点で

何とか間に合うところまでは来ていた。

私は腕時計を見てそんな風に安堵しながらも遅刻の可能性が0になった

わけじゃないからと正門から講義棟まで小走りで向かっていた。

講義棟の入り口まで来たところで見知った姿が見えた。

そこにいた小柄な姿は朱音だ。

朱音が私の姿を発見したと思ったら凄い勢いでこちらに向かってきた。

そして私の目の前に来た瞬間に明らかに怒りを含んだ飛び切りの笑顔で

こう尋ねてきた。


「響ちゃん、昨日こうちゃんと何してたの?」

「何をしてたというのは?」

「昨日見たんだよね。響ちゃんがこうちゃんを連れて行くところ。

いったいどこに連れて行って何をしたのかな?」


成程、一体何のために講義棟の入り口にいたのかと思ったが

そういうことか。

これはもしかしたらチャンスかも。

そう思いながら朱音の質問に答える。


「ちょっと色々とね」

「その色々の内容が何なのか聞いてるんだけど」

「色々は色々さ。詳細に答える義務はない」

「いいから教えなさいよ!」


朱音が質問に答えた瞬間に胸倉掴みながらそう言ってきた。

ふむ。


「黙秘権を行使する」

「それは刑事事件で逮捕されて取り調べされてるときに主張できる権利の

一つであって今これはその状況じゃないよ?

どうしても黙秘権を行使するというのなら・・・・・・・・」


朱音がそう言った瞬間私を投げようとするがギリギリで踏ん張る。

そういうことをするかもしれないと考えていたが故にどうにか対処できたが

様子を窺っていたら恐らく地面に叩きつけられていただろう。

しかし、朱音は小柄な体でなんて力が強いんだ。

私も結構力強いほうなのに膠着状態を維持するのが精一杯なのが悔しい。

しかしそうか、浩太くんは昔からこれだけの力で暴力を振るわれていたわけか。

そりゃトラウマにもなるわね。

そんなことを思っていたら朱音が畳み掛けるように私を脅迫する。


「響ちゃん、どうしても言わないのなら様々な手を使って吐かせることに

なるけど覚悟はいい?」

「そんなことをして何の意味があるの?そもそも何のためにそんなこと」

「こうちゃんに振り向いてもらうために必要なの」

「それは一体どういうことなんだい?」

「昨日こうちゃんは響さんの家に相談事をしに行ったといったのよ。

その内容を聞き出そうとしても教えてくれないのと

突然わたしのことを昔から大嫌いだって言ったから

まさか、て思ったのよ」

「成程それで、私にどうしてほしいの」

「今すぐこうちゃんとの接触をやめて頂戴。

ここまでこうちゃんと響ちゃんの仲が進展することを予期してなかった

わたしもわたしだけど、こうちゃんに思ってもないことを言わせて

わたしからこうちゃんを取ろうとするなんて最低だよ!」


私はこの一言で朱音が相当自己中な人間であることを理解した。

私は朱音と浩太くんとの関係を応援しようと考えていたのだが

朱音がここまでとは思っていなかったのでそれを知ってしまった以上

朱音と浩太の関係を何とかしようという考えは無駄だと分かったため捨て去った。

ここまで朱音が歪んでる以上無理やり隔離したほうが彼のためにもなる。

そう思いそして朱音をどん底に落とすために反論しつつ攻撃する。


「最低、ねえ・・・・・・・それを朱音が言う権利があるの?」

「何が言いたいの?」

「朱音、浩太くんに自分が一体何をしたのか覚えてる?」

「こうちゃんがわたしのことしか見えなくなるように

家族になってから今まで色々な教育を施したわ」

「浩太くんへの理不尽な暴力もまさかその一環かい?」

「・・・・・・・・・決して暴力じゃない。教育の一環よ」


さっきの反応、まさか自分がしてきたことを忘れてた?

いや、そうでないとあんな反応はしないね。

おまけにさっき只の暴力を教育の一環と主張したね。

私はこんな人間の側に彼を置いておく訳にはいかない。

何としてでも彼を救わなければならない。

そう思い朱音が気づいていない、もしくは目を逸らしている

彼の普段の態度の裏側にある感情に無理矢理にでも目を向けさせて

心をへし折ってやらないと。


「じゃあ聞くけど。朱音、浩太くんは一度でも彼から好きって言われたことある?」

「それくらいあるわ・・・・・・・・・よ?」

「どうしたの?言ってみなさい、いつどんなときに好きって言われたのかを」

「おかしいわ、いくら記憶を辿ってもこうちゃんに好きって言われた記憶が」

「そうでしょうね、彼、あなたのことを本気で物心ついた時から嫌っているのだから」

「そんな、わたしはこうちゃんのために・・・・・・どうして」

「朱音。あなたのそれは歪んだ独占欲と支配欲を満たすための暴力とその恐怖による

精神的・肉体的支配よ。

力で人を支配し抑圧することを愛というあなたに人を愛する資格も愛について語る資格もない」

「違う、違うわ!私はっ・・・・・・!」

「主張をするならするで結構だけど自分のしたことを省みないどころか人のせいにして

駄々をこねて罪から逃げてる人間の言うことなんて信じる人間なんているかしらね?

そろそろ気が済んだ?私もう行くわね」


周りがかなり騒がしいことになっていることに今更気づいたけど

もうどうにもならないのでそれを無視して講義棟の中に入っていった。

ふと廊下の壁に掛かってる時計を見ると講義開始時間をとっくに過ぎていた。

昼一の今日最後の講義までかなり時間があるので別の出口から駐輪場に行ってバイクで

家に一旦帰った。




**********************************************************************************************************************



「ってことが今朝あったんだよ」

「うちの姉がご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません!」


響さんに対しての姉さんの行為に対して全身全霊で代理で謝罪するため

俺は席を立ち上がり響さんに45度のお辞儀を行う。


「いや、もういいから顔を上げて!」

「そういうわけには!」

「いいから!」


俺は響さんに無理やり顔を上げさせられる。


「もういいから、ね?」


響さんが優しい笑顔でそうおっしゃるので


「・・・・・・・ありがとうございます」


と一言お礼を言い席に再び座る。

座った瞬間周りからの視線とヒソヒソと話しする声が聞こえ恥ずかしくなる。


「まぁ恐らくだけれど、私の論破で心が根っこから折れたはずだから

暫くは何もしてこないと思うよ」

「あの姉に限って言えば明日ケロッとしてる可能性が高いですがね」

「いや、あれは相当ズタボロになってたよ。もしまた何かあったら私に連絡してきたらいいよ」

「響さんの手をこれ以上煩わせるわけにはいきませんから今度何かあったら自力解決をします」

「浩太くん、人に頼ることも大事なことなのだよ?」

「はぁ・・・・・・・・?」

「まぁつまり、こんなことがあったって報告をするためにわざわざキミを私はここに連れてきたわけさ」

「そういう・・・・・・・ことだったんですね」

「浩太くん」

「何ですか」

「キミは今まで姉に酷いことをされ、親も自分の言うことを信じてくれなくて、自分の人生を姉に

捧げなくてはいけない運命を変えることができずに苦しんでいた。

でも今日キミは他人の力でとはいえその運命から解放されたんだ。

これからどう生きるか、しっかり考えるんだぞ」

「・・・・・・・はい」

「釈然としない顔だがどうした?」

「いえ・・・・・・話が終わったことですしそろそろ帰りましょう」

「え、もう帰っちゃうのかい?私ともう少しお話ししようよ」

「・・・・・・わかりました」

「おや、やけに素直だねぇ。どういう風の吹き回しだい?」

「別に。気が向いた、それだけのことです」

「ふふ、ひねくれ様は相変わらずだね。でも私の話を聞いてくれるように

なっただけでも嬉しいよ」

「そうですか・・・・・・で、話というのは?」

「実はね・・・・・・・」


俺はそれから響さんとたわいもない話をしてカフェでの時間を過ごした。


「すいませんそろそろ」

「おや、もう帰らないといけない時間かい?」

「ええ」

「あぁ、しょうがない。今日はここまでにするとしよう」

「そうですね」

「帰り道はわかるかい?」

「現代にはスマホというものがありますからね、帰る道を調べてその通りに帰れば

問題ありません」

「そうか・・・・・送っていってあげたいんだが生憎今日は出来ない事情があってね」

「そうですか。出来ない事情があるのは仕方ないことですから気になさらないでください。

ではわたしはこれで失礼します」

「あぁ、気をつけて」


俺はカフェを後にして近くのコンビニの前でスマホを取り出して帰りのルートを調べ、

その指示に従って歩き出した。

わ、私は・・・・・・私は死なぬ!


というわけでPC全部壊れて執筆できなくなっていましたが

今日から執筆・更新できるようになりました。

ただ、書き溜めてたデータは全部消失して書き直しとなるため

更新が滞りがちになると思います。

また、このパートも書き直す可能性が50%くらいあるので

内容は覚えないでいただけると幸いです。

(7/30追記)

文章を結構書き直しました。

恐らくもうこれ以上修正は行いません。


誤字・脱字があれば報告お願いします。

確認次第修正を行います。

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