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第74話 魔王集結 後編

爆発の様子を見に行ってメチャ強いドラゴンを押し付けられて、

命からがら帰ってきたわけですが。


「ど、どうもー。ダンジョン大好き18歳、

 リイヴちゃんだよ!よろしくっ!キュピルン☆」


なんかポーズ決めた時に変な効果音聞こえた…。


ん、リイヴ?どこかで聞いたな。


(スライムお爺のダンジョン作成に関わったお方です。)


ああ、そうだ。

凶悪ダンジョンクリエイターの方ですね。


「どうも、新魔王のヒトシです。」


「さっきはごめんねー。

 まさかドラゴンルーラーがいるなんて、油断してたわ。」


「なんなんですかあのドラゴン。強過ぎでしたよね。

 ビックリしました。」


「え、あなたのダンジョンでしょ?何で知らないのよ。」


「まだ探索してないので。」


「ダンジョン作った本人だよね?中の事が分からない訳がないでしょ?!」


「え、分からないですけど。」


「じゃあなに?ここの下の大樹はあなたのダンジョンじゃない訳?」


「いえ、俺のです。」


「この木も、この森も空も全てヒトシのダンジョンだ。」


黒の魔王が補足してくれた。


「………。」




固まった。盛大に固まった。

おーい。



「あ、えっと。でも、でもでもー、

 作った本人が知らないって、あり得ないんだけど?

 見た目によらず、ボケ老人なの?」


ボケ老人とは、これいかに…。


「リイヴ、ヒトシ様が困ってる。そこら辺にしなさい。」


質問攻めに困惑している俺をリリーさんが助けてくれた。


「え、でも。」


「リイヴ…。」


「…はい。」


確かにダンジョンマスターの俺が

構造も構成も知らないって変な話だよな。


(我々が生成しました。)


え?クローン達が?


(自立思考により、マスターには秘匿で、

 マスターの要望に沿うように作成させていただきました。)


え、と?


(要望は、

 ・和やかな雰囲気。

 ・自然の中。

 ・みんなの役に立つ。

 ・強くなりたい。

 ・様々なものを揃えたい。

  等です。)


あ、そんなこと考えてたね。

でも秘密なんて、そんな仲間はずれ?

マスターなのに…。


(これはマスターが強くなるための我々からの試練です。)


クローンに試練出されるマスターってどうなの?!

ああ、なにもかもこの不甲斐ない本体が悪いのね…。


なんてね、クローンたちに気を使われる

不甲斐ないマスターはやる気を出しましたよ!

ああ、やったるよ!

お前たちに認めてもらえるように

このダンジョンをクリアしてやるよ!


(はい、楽しみにしております。

 ちなみに下に行くほど強力な魔物が生息していますので、

 上階からの攻略をお勧めします。)


いまなんと?


(上階からの。)


その前!


(下に行くほど強力な魔物が。)


じゃあ、ドラゴンルーラーは?


(初期のモンスターです。

 そもそもこのダンジョンが生成される段階でルーラーなど過去の遺物と化したのです。いつまでも過去の異物にすがっていては進歩はない!をテーマに取り組んだ今回のダンジョン作成では…。)


うん、とても饒舌になりプレゼンを始めたクローンさんだけれども。

作者にはルーラー以上の強い魔物の知識無いと思うよ。

カイザードラゴンとか、ゴッドとか?

ルーラー2とか、ルーラーファイナルなんてのはやめてね。

シラケるから。見切り発車大丈夫?


「ダンジョンは俺の能力によって自動生成されたみたいです。」


「ほう、それは興味深いね。」


黙って話を聞いていたヨギさんが食いついてきた。


「私も気になる!

 ドラゴンルーラーを産み出せる能力なんて

 放ってなんかおけないわ。」


もちろんリイヴも食いついた。


「おいおい、まさか能力を聞き出すつもりじゃないだろうな。」


黒の魔王が止めに入る。


「そうだぞ!能力をばらすなんて

 弱点をさらけ出すようなもんだぞ!

 て、いつも言われる…。」


いつも怒られてるのね。魔王なのに。


「別に大丈夫ですよ。」



「ヒトシ様、お言葉ですが、

 やはり能力は明かすべきではないと思います。」


「リリーさんだって知りたくないですか?」


「それはもちろんヒトシ様のことなら何でも知りたいですわ。

 でもそれはあとで二人の時にでも…。

 ついでに、あんなとこも、こんなとこも…、

 ああ、そんなとこまで。

 フフフ、ムフフ、グフフ…。」


あー、すごいだらしない顔になってるよ。

やっぱり残念美人さんかも。


「…ほっときな。まさかリリスがこんなんなっちまうとはね。」


リリーさん。ヨギさんが呆れてますよ。


「あの、ところでさっきから気になってんですけど…。」


「なんだい?」


「そちらの方は?」


そう、円卓の向こう側、重厚な黒いローブの男が腰かけていた。

そして黒いフードの奥から赤く光る瞳が俺を見据えている。


「ああ、こいつはね…。」


「新参魔王よ…。」


立ち上がりフードを外すと

紫色の肌に銀色の髪を腰まで伸ばした魔族の男だった。


「人に尋ねる前に、まず、自分が名乗るのが筋ではないか?」


「申し訳ありません。お呼び立てしておいて、失礼しました。

 新魔王のヒトシです。よろしくお願いします。」


「魔族王、正当後継者、魔王アリだ…。」


「よし、これで全員揃ったね。

 今回はかなり集まりがよかったね。」


「ああ、わざと勇者に封印されて、

 三年もお楽しみしていたやつも

 今回は失恋中だったようだしな。」


ビクッ!


リリーさんが気まずそうにこちらを窺う。



なんだろ。


目が合うと、もじもじし始めた。


いや、特に責めるつもりとかはないんだけど…。

でもその勇者とはどうなったのかは気になるかも。

男に興味ないっていってたのに…。


「その話はいいですわ。

 ヨギ、話を進めてちょうだい。」


「こう言うときだけ頼るのはやめてほしいね。」


リリーさんは顔を赤くして、うつむいてしまった。


「…なんだい、張り合いのない。

 調子が狂うね。ふふ、これは案外…。」


ヨギさん、俺の方を見てニヤニヤしないでください。




「では、六天魔会議を始めるよ。

 まずは改めて自己紹介からだね。

 あたしはヨギ・ドルイド。

 西の魔女とも魔導女帝とも呼ばれている。

 西の大国ナバールのさらに西、未踏の大渓谷に居城を構えているよ。」


「我輩は、アリ・デモノトス魔族の血統を継ぎ魔帝国始祖となる男だ。」


「私はアークデーモンリリス。本日よりヒトシ様の配下、軍門に下りますわ。」


「俺は黒の魔王。

 名は、すでに失った。たしか、ボーグだったか。

 いや、メイザーだったか。まあ、今の俺には名は必要ない。

 居城も、各地を転々としているのでこれといった場所はない。」


「我が名はライム王子。同族の恨みはやかて鋭い牙となり貴様を食い殺す!」


彼の自己紹介は要らなかったかも。


「私はリイヴ。迷宮少女リイヴちゃん!て呼んでね!キュピリン☆」


彼女のも要らなかったね☆


「全員終わったね。

 これが現在の六天魔。

 一人配下になるなどと、おかしな事を言うやからもいるが。」


「なっ!」


立ち上がろうとするリリーをアリが制する。


「止めるなアリ!」


「無責任な事を言うな。

 我ら六天魔は協定を結び、パワーバランスを保ってきた。

 それを軍門に下るなど、軽々しく口にするな。」


「アリの言う通りさ。」


「我らには、この世界のバランスを保つ役目がある。

 誰かか圧倒的な力をもってしまっては、大きな戦禍が訪れよう。」


「以前はそれを望んだ魔王もいたんだが、

 淘汰され今残っておるものの中にそのような者はいない。」


「以外と平和なんですね。」


「平和か。何をもって平和とするのか。

 返答に困るところではあるね…。

 さ、それも踏まえて、新魔王ヒトシ、

 皆に挨拶をしてくれるかい?

 世界征服の件も含めてね。」


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