第7話 クローン、探索始めました
クローンの総数が70体になった頃
スライム洞窟の中に暇そう待機しているクローンが増えてきた
そろそろスライム洞窟も手狭になってきたか
スライム自体は後から後から湧いてくるんだけど
30体もクローンがいれば対処できるというか
ステータスも上がってきたし魔力転送も利用しているから
頻繁に戻ってくる必要がなくなったのが原因か
半分も持て余してるのはそろそろもったいないな
そろそろ次の目的を探したほうがよさそうだ
というわけで5人一組の探索隊を組織して
新しいモンスターの巣を探しに出かけることにした
30人近く余っているので6チームに分け
それぞれバラバラの方向に向かわせることにした
5人一組で一定の間隔を保ち連携しながら広範囲を探索する
ついでに水場とか近くに人の気配がないかとか
生息している魔物の種類とか様々調べる必要がある
さすがに5日も食事にありつけてないと
さすがにつらい
魔力のあるためか、そこまでの空腹に襲われることはないようだ
魔力が切れない限り空腹で死ぬことはないかもしれない
ちなみに、水分はスライム水で補充している
正直言ってあまりおいしくはない
おなかを壊すことはなさそうだけど
魔力の通った水のせいか、クセが強くて飲むのに一苦労した
色つきのスライムの水はさすがに自分では飲んでないが
クローンに飲ませてみたらある種類のスライムでは
魔力を異常に含んでるものがあり
一時的にステータスが上昇するのが確認できた
後で瓶にでも詰めて確保しておきたいところだ
話を戻そう
探索は大成功だった
結果はというと
・魔物の巣の発見(オーク・リザードマン)
・水場の確保
・食料用の魔物の確保(ビッグボア)
・森の外れに大きな街が見えた(結構遠方)
ほかにも、大きなクマや、トラの魔獣
魔力波を放ってくる死霊系の魔物
などがいたが、生息数は多くないらしく
今まで出会うことがなかったのも納得できた
しかしその一体一体はなかなか強く
素手のクローンでは
倒すのになかなかの魔力を消費したようだ
探索用で敏捷を強化させてたのも
マイナスだったかもしれない
しかし成果は十分にあった
望んでいたすべてのものが見つかったんだから
遠くだが街も存在しているので
いざとなったらそこを目指せばいい
そういう安心感って大事だよね
火を起こすのに少し苦労したけど
今のステータスなら木と木をこすり合わせた摩擦で
簡単に火を起こせるようだった
よくテレビとかで見る
火おこし器を作ろうとして苦労しただけで
火を起こすの自体は力ずくでなんとでもなった
でも、火の魔法とか水の魔法とかいずれは覚えたいよね
スライムにも水の魔法?(水をすごい勢いで飛ばしてくるだけ)
使える奴いたし、いつかは使ってみたい
ちなみに現在はスライム、オーク、リザードマンの
3つの巣の真ん中あたりに移動している
水場も近いし3つの中間点にいたほうが
合流するのに効率的だから
丁度大きな岩の影で身を隠す事も出来そうな場所を
見つけられたのも運が良かった
かくして、3つのダンジョン同時攻略が開始されたのであった
レベル 92
生命力 27600/27600
魔力 18652/27600
筋力 2760
体力 2760
敏捷 2760
魔臓 2760
魔導 2760
総魔力量 4,863,546
ユニークスキル
クローン Lv.6
最大生成数 100体
魔力回収率 99%
魔力最大値 本体の25%
操作性 110%
派生スキル
自立思考 LV.3
思考加速 Lv.3
魔力転送 Lv.2
増殖 Lv.1
魔物化(吸収率80%)
魔力収入(1日)収入/支出
スライムの巣 1,100,000/18,900
オークの巣 0/0
リザードの沼 0/0