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第67話 スライムスーツ

ドラゴンの巣に古代遺跡に鉱山跡にスライムにドッペルにジーノさんにレイちゃんに。

それから国王にヴォルフガングか。

霊峰ガルガドもだ。

やることが多すぎて手に負えなくなってきたな。


ジーノさんには俺が管理してるスライムの巣と

オークの洞窟とリザードの沼のダンジョンは紹介しておいた。


それから通信と移動と休息用にスライムを一体生成して預けた。

ジーノさんは愉快そうに笑っていた。

何でみんな俺の能力を見ると笑うんだろうか?

そんなに変かな?

ジーノさんは

「力をつけて戻ってくる」

と宣言し固い握手で約束し別れた。


俺もそれまでにダンジョン攻略して

役に立ちそうなものや情報を探しておこう。


レイちゃんはクローンの性質も持ってしまっているので

ドッペルゲンガーに吸収される心配があるから

取り敢えずジーノさんに同行させて

レベル上げしてもらうことにした。


レイちゃんも俺と来るより

ジーノさんの方が戦闘や魔法の

知識や使い方を学べるだろうからね。


ドッペルはまだ見つからなかった。

森は隈なく探しているはずなんだけど。

少し範囲を広げて探索してみるか。


よし、まずはガルガド山麓の各所の探索から始めますか。


俺はドラゴンの巣に向かった。


洞窟の入り口はとても広かった。

そしてそこからすぐの場所。

俺はドラゴンと対峙する。


でかい。いや、わかっていた。

クローンを通して何度も見ていたし。

討伐された死体も見た。

しかし目の前にすると、凄い迫力だ。


口が開きのどの奥が赤く光る。


ブレスだ。あれ?ドラゴンの攻撃見るのは初めてかも。


そう、いつもは我らがボウマスターの

マップ外からの超長距離射撃によって

一撃のもとに葬り去られていたからだ。


あの巨体の懐に潜り込めば

中距離攻撃のブレスは届かない。


大地を踏みしめ、瞬間で詰め寄る。

標的を見失いブレスを撒き散らすドラゴン。


ブレスの威力も大したこと無いな。

ザルバさんに比べればファイアーボールと

ヘルファイア位の差はあるぞ。


と、かち上げ一発。


バン!


と、爆発音の後に赤い雨が降った。


うわー、やっちゃった。


ドラゴンは天井にめり込み絶命していた。


いきなり血まみれかー。

うっぷ。血生臭い。


取り敢えずその場を離れ服を脱ぐ。


うーん、スライムに浄化してもらうか。


スライムを体にまとわり付かせ血をきれいにしてもらう。


毎回これじゃ困るな。


うにょーんと全身を包み込み、

ふるふるしながら一生懸命綺麗にしてくれてる。


何かが閃いた。


そうだ、体を覆っているスライムに

そのまま鉄壁と自在のスキルを付ける。

あと結界も。

あと無限収納も。

そして密着も。


ここに万能薬の糖衣A、お腹の調子が悪いときはこれ!

じゃなくて万能衣の『闘衣・スライムスーツ』が完成した!


「転生したらスライムが万能だった件。」

というやつだなこれは。間違いない。


真っ白な全身タイツの俺。

顔まで覆われてるからのっぺらぼうだし、

かなりシュールだわ。

この上にもう一枚フルプレートアーマーを重ね着しちゃおう。

こう、角ばった感じで、兜はこうで、鎧はこうで、腕はこう…。

うん、このフォルムは完全に白い悪魔だね。

宇宙世紀が始まりそうな予感です。

これじゃスライムスーツじゃなくて、

モビルな方のスーツじゃないか。

こいつは完全に著作権に引っ掛かるな。

モザイク必至ですよ。

いや普通のでいいんだよ。

中世っぽい、ファンタジーなヤツ。


フォルムが変わっていく。


そうそう!これこれ!あとはこれに似合う聖剣を……。

余計なものを思い出してしまった。


取り敢えず返り血覚悟でグーパンでいくか。

スライム纏って倒せば魔力も回収できるはずだし。

我ながら素晴らしいアイディアだね。


しかし、まさかのフルプレートで格闘というスタイル。

スライムスーツだから動き易いけど、

普通あり得ないよね。これはこれでシュールだわ。

早くお気に入りの武器を手にいれたいとこです。


しかし、その思いに反して探索は順調に進んだ。

思った通りスライムスーツは

魔力をしっかり吸収してくれたし、

おまけでつけた無限収納で、

倒したドラゴンを即回収できた。

各階層はそこまで広くなく、

クローン達と手分けすれば

十分もかからず攻略できる。


ちょうど十階層目の最奥にそいつはいた。


レッドドラゴン。この階層のボスか?


「ワレラスミカ、オトズレル、ワスレタ。

 ムカシキタ、ワレタオシタ。」


多少知能を持っていて言語を扱えるようだけど、

助詞が無いからいまいち意味が分からない。

とにかく倒せばいいのかな?


「コイ、ニンゲン!」


スッと近づき高速の手刀で首を切り落とす。


ドオオォォォン!


大木が倒れたかのような地響きを立てて首か落ちる。


「はい、素材回収。」


俺は返り血を浴びない方法を編み出した。

倒したら血が出る前に無限収納で回収してしまえばいい。

今日の俺はなんだか冴えてる。

行けるとこまでどんどん進もう。


(トレントの森付近でドッペルゲンガーと接触しました。

 クローンが次々と捕食されています。)

(リザードの沼付近でドッペルゲンガーと接触しました。

 こちらも次々と捕食されています。)


遂に姿を現したな。今行く。


スライムスーツに移転魔法のスキルを付けドッペルゲンガーの近くへ跳ぶ。


相変わらず気色悪いな。

ん、こちらに気づいた。


「いだいだいだいだいだいだいだいだー!」


奇声を上げながら飛びかかってくる。


「はい、ドッペルちゃん回収。」


気色悪い奴もちゃん付けにすれば

少しは気持ちも紛れる。


コロン。


出ました黒い結晶。


[生命力吸収が第二段階になりました。吸収率50%です。]


スキルがレベルアップして吸収率が上がった。


「さて、もう一匹回収しに行くか。」


「止めておけ、それ以上はお前の体が持たんぞ。」


黒い男。まるで、


「ドッペルゲンガー?」


でも、“俺の”ではないようだ。


「4体ものドッペルゲンガーを産み出し、

 あまつさえ2体も取り込むなど…。

 既に世界の理を越えているぞ。お前は何者だ?

 …まあいいが。

 あと2体のドッペルゲンガーは俺が連れて行くぞ。

 興味深い研究素材だ。」


黒い男は一方的に喋り、ヌルッと地面に消えていった。


「なんだあいつ?

 体が持たないとか言ってたけど、

 これ以上スキルを成長させると

 どうにかなってしまうのだろうか?」


真偽のほどはわからないけど、

ドッペルゲンガーの脅威は去ったのか?

あの男もドッペルゲンガーの姿をしていたし、

安心はできないな。

こちらの動向をつかんでいたようだし。

また現れるかもしれない。


なんだかスッキリしない気持ちを抱え、

俺は探索を切り上げトレントに向かった。


ちょっと調べたら、「連邦の白い悪魔」と言う異名は本編では使用されていないんですね。

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