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第25話 本体、加護が欲しい

男たちは盛り上がっていた。

酒のせいもあるだろう。しかし一番は、任務の終了を全員の無事で迎えられたことだ。

男たちは、乾杯しお互いの無事を喜び合った。そして新たな出会いにも。


男たちは飲み続け、宴は終わりを知らないようだった。

そんな喧騒を抜け出し、町を抜けて人目に付かない林の中にやってきた。


明日は朝6時に王都に向けて出発。馬車で二日。それから謁見。

次にクローン回収の機会はいつになるのか。

とりあえず出来ることを今晩中に済ませてしまおう。



どこでも窓を使い、オーククイーン討伐の勇者たちを呼び戻した。

合流をしないとスキル回収ができないので、勿体無いけど勇者を一度回収した。


新たなスキルは

魅惑Lv.3 24/400

繁殖Lv.4 142/250

支配Lv.2 59/600


だった。魅惑…。俺には効かなかったな。繁殖もいらないな。

なんだかムラムラしてきたし。繁殖スキルはもう飽きた。

実は、ネームド以外のモンスターからもスキルは手に入ることが分かった。

殆んどは、スキルポイントと言う形で手に入っていたけど

たまに多分数百体に一体、繁殖と食欲のスキルが手に入った。

俺にとってはただムラムラと、腹減りを促進させる無駄スキルだったので、

即スキルポイントに変えたけど。


問題は支配だ。支配系スキルと言うかまんまだ。絶対これはクローンに使える。



支配…相手の精神を手中におさめ、意のままに操る。

   支配されたものは喜びを憶え。忠誠を誓う。

   また、支配したものに力を与える。



ん~。クローンのスキルと重複してるところがあるな。

だって意のままに操るっていうか。操らないと動かないしなあいつら。

クローンに忠誠を誓われても、クローンて、俺自身だし。

クローンに取って代られる恐れはなくなるかもだけど。

使えるのは力を与えるってとこくらいかな。


またこれもクローンに取り込めないかな?


[支配のスキルをクローンに取り込みました]

[最適化をしています…]

[支配のスキルは加護のスキルに最適化されました]



俺はクローンたちに加護を与える存在になりましたよ。


ナンデスか。クローンのステータスに

まさか『ヒトシの加護』って付くんですか?それはちょっと、ハズいな。


加護Lv.2 59/600


ヒトシの加護…クローンに+50%×スキルLvのステータス上昇を与える。

       各属性耐性・各種耐性を得る。

       任意、またはランダムに属性を得る。

       スーパーひとし君を番組の最初に2体持った状態から始められる。


最後のは、何の特典かよく分かんないけど。スーパーとか番組とか。

ワールドのミステリーをディスカバリーしちゃいますか?


まさかの、『ヒトシの加護』だし。ネーミングセンス終わってるよ。

これじゃ誰にもステータス見せられないよ。


『ぷぷ、ヒトシの加護って。それ誰?』て、確実にバカにされるから。


加護のメリットと、名前のデメリットで±ゼロですね。


加護はクローン生成の時に強制的に付けられちゃうからね。

拒否権はなしですよ。つーか、むしろ俺を加護してくれ。


とりあえず、クローンを一通り回収して、大魔導を50体。

オークの巣は数が多いから殲滅には大魔導の魔法が向いている気がする。

数も多いし。広範囲魔法で一撃でお願いしますよ。


スライムの巣にも大魔導を50体送って溢れるスライムをなんとしても片付けて、いよいよ先に進もう。

オークの巣で一日に相当の魔力量を稼げるようになったので、クローンの生成が進む。


今日でクローンを2000体まで増やすことができた。さて、調査隊が戻ってくる前に東の森で新しいダンジョンを探して完全網羅してしまいましょう。ダンジョンには全部で150体潜ってるとして、残りの1800体は森の探索だ。クローンはダンジョン以外での活動は魔力をそれなりに消費するため、ダンジョンから転送されてきた魔力を活動維持のために送り続ける必要があった。クローン1800体分の魔力。一体どれほどの消費量になるんだろう。心配です。


加護をバンバンつけてたら、


声『称号【過保護】を獲得しました。称号に過保護を追加します。』


また来たよこれ、久々に出てきたと思ったらこれだもの。

そしてこの前よりさらに薄ーく小さな文字で(任意)と。

これ、あれですからね。「手数料無料」そして小~さく(※別途料金有)的なヤツと一緒だからね。詐欺師か?!


過保護…クローンたちに色々してあげるのはいいけど、甘やかし過ぎでは?

    たまには、親元を離れて厳しい環境で生活してみると、

    自立心が芽生え、きっと成長を見せてくれるはず。


なんのアドバイスですか?!確かに統率とか、魔人化とか、ジョブとか、スキルとか、加護まで付いて、

クローンのステータスメッチャ上がってるけど。

彼らダンジョンという厳しい環境の中に、俺の元を離れて自分たちで命張って頑張ってるから。

むしろ俺が、甘やかされてるビニールハウスボーイだから。

もう小説のタイトル『温室育ちで最強です』に変えようかと思うくらい、何もしてませんから!


この人ホントなんなの?もう勘弁して。



よし、進軍開始だ。1800ものクローン軍団よ全てを蹂躙し我らの力を見せつけよ!


決まった…。


蹂躙はしないんですけどね。ただの探索ですけどね。いいんです、言ってみたかったんです。

だって1800体もいるんだよ。ホントは広い荒野で、合戦の相手でもいればよかったんだけど。

いつかはやってみたいね。でも誰とやるんだろう。魔王軍かな、超巨大スタンピードかな。オラ、ワクワクすんぞ!


ダンジョン引き渡しても、新しいダンジョンこっそり見つけてそっちは隠蔽魔法でも使って私物化しちゃおう。ぷぷぷ。ボクチン悪ーい子ちゃん。



さて、やることもやったし、各ダンジョンにドザエもんをダンジョンリーダーとして設置して、移動方法と魔力貯蔵役を確保して。

今は魔力が潤沢にあるから、余裕を持ってクローンを回せてる感じ。オークダンジョンは少しいじろうと思ったけど、まだ権利とかどうなるか分からないから、とりあえずほっとくことにした。



翌朝、全員で馬車に乗り込むと、東の森の町を後にした。

その後順調に旅をつづけ、いよいよ王都が見えてきた。

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