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第15話 クローン、ドレイクさんに会う

リザードナイトがいた部屋の奥にはさらに通路が伸びていた


そこには、さっきのより一回り大きなリザードナイトがいた

二連戦のようです

奥を見るとさらに通路が見えることからさらに連戦あるかも



今度は取り囲むようなことはせず真正面から


予備動作なく切りかかってくるリザードナイト

やっぱりこれは何かのスキルだろうか



しかし、そんな渾身の一撃を右腕ではじきカウンターの左フック


ごしゃっ!


と地面に潰れ落ちるリザードナイト。


大きくなっても結果は変わらなかった。


さらにこれが2回続き、5つ目の部屋。


全身鎧を身にまとった3メートルはあろうかという巨大なリザードナイトがいた。


鑑定では…


ドレイクナイト[ネームド]



明らかにヤバい!

今までのを中ボスとするならこいつは

大ボスならぬラスボスか、隠しボスクラスだ!



それだけ強さの格が違うのが俺にも分かった。



「おぉ、よくここまでたどり着くことができた」



ドレイクナイトはしゃべりだした!


魔物ってしゃべるのか?!

いや、ここまで武装して熟練の戦士みたいな恰好をしているんだから

全然喋れてもおかしくないんだけど



「白きものよ、名を何と申す?」



クローンて、話できるの?



「あ、ども、聞こえてます?」

 

いきなりまともに話して

聞こえてなかったら恥ずかしいもんね


「うむ、大丈夫だ我は人の言葉を話す。

 白きものよ、お前は人ではないのか?」


「俺の名前はヒトシです。人ですけど、この体は人じゃないというか」


「よくわからぬ、不思議な者か。」


「説明すると、これはクローンというスキルで生み出した魔力体で

 こうやって自由に操ることができるんですよ」


おれは、クローン3,4体の手や足をバタバタ動かしてみせた


「ほう、そのようなスキルは初めて見るな

 精霊術の精霊召喚などと似たようなものかもしれぬな」


「うーん、よくわからないですけどそんな感じですかね

 すいません、この世界のことまだよくわからないんですよ」


ん、魔物相手に普通に話してるけど、

スキルとか、移転とかの話ってこんなに軽々しくしていいんだろうか?


「ほう、さらに興味深い異世界の勇者の話は聞いたことがあるが

 出会うのは初めてであるな、もっといろいろと聞きたいところではあるが

 こちらにも役目というものがあるのでな。」


「役目ですか?」


こんな洞窟の奥深くで仕事とはなんだろう、炭鉱夫ではなさそうだし


「うむ、我はもともと魔王様の元で戦士長を務めていたのだがな

 あるお方に護衛を仰せつかって、今ではこのダンジョンに取り込まれて

 その方をお守りしているのだ」

 

「ダンジョン?ここってダンジョンなんですか?

 リザードたちの住処じゃないんですか?」


驚くことに、ドレイクさんはここがダンジョンでそれを守っているという


「あ、そうだ名前、聞いてもいいですか?」

 

「我の名前を知りたいと、面白い奴だ。

 いいだろう、私の名前は「サルバ・ドレイク」。

 魔王様に名を戴いて今はそう名乗っている。

 そして、ここは魔王様のダンジョンだ。

 倒した魔物の死体がいつの間にか消えていたり、

 同じ場所に同じ魔物が再び現れたり。

 そういうことがなかったか?」


確かに、魔物の死体って、いつの間にか無くなってたけど

他の魔物が残飯処理係してたわけじゃなかったんだ。


「あぁ、通りで昨日倒したはずの魔物が

 全く同じ場所で全く同じ行動をしてるから 

 変だとは思ってたんですよね」


「それがダンジョンというものだ。

 ダンジョンは、支配するダンジョンマスターの手によって作られる。

 ダンジョンマスターの性質、嗜好、魔力、生命力。

 それらによってダンジョンは構成され成長を続けていく」

 

ダンジョンて成長するんだ!


「ここのダンジョンマスターは今ここにはいないが

 代わりに私が此処の守護を任されているということだ」


「ちなみに、ここの奥の何を守っているんですか?」


まさか、魔王が封印されてたり、凶暴な魔獣が封印されてるなんてことは…

だったらこんなところに要はございませんので、失礼させていただきますわ。ほほほほ…



「寝室だ。」


「へ?」


予想の斜め下の回答に俺は変な声しか出せなかった。

寝室って、こんな洞窟の奥深くに寝床を作るなんて、

相当なひきこもりさんですね。


「聞こえなかったか?寝室だ。」



うん、聞こえてましたよ


「ダンジョンマスターの、ですか?」


「そういうことだ。

だからここを通すわけにはいかない

 それが我の役目だ

 初めての客人にして初めての襲撃者

 我はお前を倒さなくてはならない

 それが我の、あのお方から仰せ付かった役目だ」


「ちょちょちょ、ちょとまって!

 帰りますから、別にこの先に興味があるわけじゃないんで

 無理に戦うことはないと思いますよ?」


「なに?この先を目指してわざわざこんな深くまで潜ってきたのだろう?

 そうでなければ苦労してトカゲどもを倒してここまでくる必要があろうか?

 トカゲの皮が欲しければ沼の入り口でトカゲを狩っていれば済むだけの話」


「いや、いや。なんというか、冒険ってわかります?

 前人未到の地に立ちまだ見ぬ景色に思いを馳せる!

 それが冒険者です?」


もう、何を言っているのか自分でもわからなかった。

ただ、この戦闘だけは避けなければならないと思った。

だって彼、絶対ヤバいやつだもん。


「そういう者もおるのか?

まあ、今更関係あるまい。

 我はただ、ここまでたどり着けたお前と一勝負したいだけ。

 と、いうのが本音だ。

 なに、話を聞くにお前は悪い奴ではないようだし。

 ただ、ここ何千年も誰もこのダンジョンを訪れんでな。

 退屈をしていたところだ。

 まぁ、誰かが訪れるまでひたすら眠りについているだけだから、

 退屈というほどでもないがな…。」



「いやいや、見るからに強そうですし

 俺なんかじゃ退屈しのぎにもならないと思いますよ。」


俺は全力で拒否する構えだ!

こんなところで退屈しのぎに付き合って死ぬのはごめんだ!

あ、クローンだから死ぬことはないのか…


じゃあ、まあ、いいか。

このドレイクさんも悪い人じゃなさそうだし、

むしろメッチャいい人そうだし、人じゃないけど。


よし!いっちょ付き合ってあげますか!



「ふむ、そうか…では我はまた眠りに就くことにしようか

 ほかに、聞きたいことがあれば答えるが…」


明らかにテンションが下がっている、

ダダ下がりだ。


「あ、あのぉ…」


「なんだ?」


「もしよければ、戦ってもいいかなって…」


「なに!本当か?!いいのか!」


ドレイクさんの目がキラキラしているような気がする

鎧に隠れてよく見えないんだけど。


「この体は魔力体なので、消滅しても俺が死ぬことはありませんので

 安心して戦ってください。」


「そうなのか?全力を出してもいいのだな?

うむ、付き合ってくれるとは。ありがたい」


ドレイクさんが子供のようにそわそわしている、

厳ついのになんだかかわいく見えてきた



こうして俺はドレイクさんと手合せすることになった。

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― 新着の感想 ―
[一言] ドレイクさんの口調が安定していないなぁ笑
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