第14話 本体、スキルポイント集め始めました
俺は遂に初スキルの習得に成功した!
それも、統率という名のスキルだ!
クローンを扱うにはなんて都合のいいスキルなんだろうか
あ、都合がいいとかタイミングがいいとか
物語的にはあんまり言わない方がいいのか?
と、話がそれた
しかも飢餓のスキルを要らないと言ったら
分解してスキルポイントなるものに返還までしてくれちゃって
ありがたいことです
ちなみに統率のスキルは配下のステータス+20%だった
やっぱりクローンと統率相性良すぎる
これでさらにクローンたちが強くなって
手の届かない存在になってしまわないことを祈る
統率のスキルレベル上げてクローンのレベルも上げていけば
相乗効果で一回りも二回りも多く強くなる
最強コンボだね
などと考えていると
[スキル<クローン>の中に<統率>を取り込みました
気づくと派生スキルの中に統率が組み込まれていた…
どうなってるのこれ、クローンのスキル何でもアリだなおい!
で、取り込んでどうなったわけ?
[クローンの最大生成数が5倍になります
クローンのステータスが+50%になります
……
もう言葉も出なかった
今の最大数が1000だから5倍で5000なんですけど
千人将から五千人将まで一気に昇格しましたよ
目指すは天下の大将軍ですよ
ウワサによると部下の方が有能らしいですけど…
いきなりの大出世を果たした俺は
もう、いろいろあり過ぎて少し疲れたので
ひと眠りすることにした
目が覚めると、月明かりもない夜だった
なんか、前もこんなことがあったぞ…
気がついて、眠気がすっかり冷めた俺は必至でモヤを振り払った
またやっちまったよ
もういい大人なのに寝る前にトイレにもいかず(魔力を貯める準備もせず)
おねしょをしちまうなんて(魔力漏れを起こしてしまうなんて)
お嫁にいけない(男なのでお嫁にはいけない)
だから言われるんだよ、
「部下は優秀なのにその上に立つ社長がこれじゃあねぇ」
って、だれだそんなこと言ってるやつ!
俺のクローンがタダじゃおかねぇぞ!
そうです、やっぱりクローン頼みです
最近の俺って、すっかり自信なくして自虐ネタばっかりね
気を付けないと
昨日のクローンたちもそのままだし、ちゃんと寝る前に片付けましょうね
まずは溢れた魔力でクローンを生成していく今の時点で400体強だから
まだまだ頑張って作らないとね
いや、5000体も何に使うかって言われると
特に何も考えちゃいないんですけども
作っておいて悪くなるもんじゃないしね!
じゃんじゃん作ってさらに魔物の巣を探してここら辺一帯を攻略しつくしてしまおうか
でもまずは、3つの巣を探索し終わってからかな
スライムの方はどんどん溢れ出してくるので放置していたけど
そろそろ突破して大王スライムと対決してみてもいいかもしれない
一日に数万のスライムを止め処なく生み出せるのだから
一筋縄ではいかないかもしれないからそれなりに戦力を整えてから
挑んだ方がいいだろう
オークの方はあれから10ばかりの集落を見つけた
巣の範囲もだんだんと奥に進むにつれ狭くなっているようなので
完全攻略目前かもしれない
ちなみに昨日攻略した集落にはまたオークの親分がいた
そうそう、鑑定解析を持たせた結果
オークは、金髪ブタ野郎ではなくオークだった
少し大きい奴がハイオーク
親分はオークジェネラルだった
そして名前の後には「ネームド」と書かれていた
リザードの方は沼の奥に深い地下道があるみたいで
今はそこの探索中
二足歩行のリザードがいるようで
確認するとリザードマンだった
人型というかトカゲの手足が長くなって
立って歩いているという感じで知性は低かった
地下道はあまり横には広がっていないらしく
リザードマンも魚人の拳一撃で吹き飛び
全く脅威にはならなかったので
探索の人数はそれほど必要なかった
先に進んでいくと鎧を身に着けたリザードマンの姿が
どうやら見張りのようだ
この先に何があるというのだろうか
魚人の一撃でひしゃげた鎧ごと壁に叩きつけられるリザードマン
結構な激しい音がしたけど
奥から増援が来ることはなかった
その奥は20畳ばかりの少し広い空間になっており
真ん中には、2メートルはあろうかという巨大な剣を持った
傷だらけのリザードマンが座っていた
鑑定解析
リザードナイト[ネームド]
少しは骨のあるやつが出てきたか
魚人たちは回り込み四方から取り囲む
リザードナイトはのそりと立ち上がり
ゆっくりと大剣を両手持ちに構えた
リザードナイトには練達の物から滲み出る
雰囲気というかオーラを纏っていた
お互いに隙を探り合っているのか
どちらも動かず、数秒の時が流れる…
次の一瞬予備動作もなくリザードナイトの両目が見開かれ
2メートルの大剣が体を軸に周囲を一巡りした!
そしてリザードナイトを取り囲んでいた魚人達を切り裂いた!
…と思ったけど、当たってなかった?
魚人たちは微動だにしなかった
さらにもう一回転!
いや、当たってる!そして全く効いていない!
ごめんねリザードナイト[ネームド]
僕のクローンたちは強くなりすぎたようです
こうしてリザードナイトは魚人達に
あっという間に葬り去られたのでした
あ、でも彼もきっと何かスキルを持ってるに違いない
剣術とか?
うんうん、武器を持っていない俺には
全くと言っていいほど意味のないスキルだね!
何かほかに有用なスキルを持っていることを願おう




