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プロローグ
かつて創造神アレトは、二種類の「ヒト」を世界に生み落とした
老いることのない体と、天を割り地を裂く強大な魔力を持つ「神族」と
知恵以外の力を持たぬ「人間」である
神族は人間を支配し、虐げた
肥沃な大地は、神族の暴力によって傷つき、生物は滅びつつあった
創造神アレトは嘆いた
自らの力に酔った神族から魔力を奪い、その力を4つの武器に封じて告げた
この武器に封じた魔力は、もはや神族には扱えぬ
人間と同じ寿命と力になり、己の罪を嘆くがよい
生命の源の魔力を失った神族たちは悔やみ、怒り、悲しみ、一人一人死んでいった
やがて神族の最後の一人が死ぬと、世界の「ヒト」は人間だけになった
人間は国を築き、栄えた
アレトが魔力を封じた4つの武器は神具と呼ばれ、使い手は神の子と呼ばれた
神の子は世界を希望で照らし、人間たちをさらなる繁栄に導くという
これがこの世界の創世神話である
はじめまして、小説初体験の金田ふみです。
昔ながらの古風なファンタジーを目指してみました。
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