__1丁目 眠れない夜
はじめまして、りなりあ。です
この小説を手にとって頂きありがとうございます。
・・・正確には、クリックですかね?(笑)
いつかこの物語が、紙の束となって手にとる日が来たら嬉しいですね。
小説を書くのが好きな人は誰でもあこがれるんじゃないかな。
さてさて、私が小説を書いてみようと思ったきっかけは元々ブログをやって
いまして、その中で私の書く文章や言葉の選び方、言い回しがとても好きだ
と言ってくれる読者さんがたくさんいてくれたこと。それにとある、ブログ
つながりの方が書いた小説を見て感化されたこと。この二つが大きいです。
この小説を読んで、少しでも泣いたり、笑ったり、感動してくれる人が
いてくれたら嬉しいです。まだまだ「井の中の蛙」にもなれない
おたまじゃくしな私ですが、どうかご愛読ください。
__1丁目 眠れない夜
「はあ、ねむれない…」
ベットに身体を預け、もう何時間がたったのだろう。
夜が永遠に感じる。
誰かと話したくて、でも自分のこと知ってる人には話したくなくて。
知らない誰かに聞いてもらいたい。そんな夜だった。
スマホで暇つぶしできそうなチャットアプリを適当にインストールし、
自分の盛れてる顔写真を載せ、プロフィールを適当に書き込む。
「安易に自分の顔をネットに挙げるな。」と学校でも家でも
耳が腐るほど言われたし、現実問題それが原因で事件になった
というニュースもたくさん見る。
だがこういうアプリで声をかけてもらうには「写真」が大切で。
もっと言うとその写真が顔写真だったらその人の「表情」や「写り方」で
その人の雰囲気が掴めるし、モノや風景だったとしてもその写真を選んだ
その人の人間性がなんとなく顔を出す。
だから他人や芸能人の写真を悪用して成りすましてる人は大抵わかる。
深夜3時ということもあり盛っている男女も多い。
「みんな寂しいんだろうなあ…」
と送られてきたメッセージとその人の写真、プロフィールを順にみていく。
たくさんの人と並行して連絡取るのは疲れるからどうも苦手だ。
「話し合いそうな人いないかな…。」
私しかいない小さな箱の中で呟く。
一人暮らしをすると、独り言が多くなるとよく聞くが
あながち間違ってはいないようだ。
正確に表現すると、「自分と対話するようになる」みたい。
_こんばんは~
_夜更かしさんですね!なにしてるんですか~?
_かわいいね!よかったらからもう!
_あの、セ〇レ探してたりしません?
_既婚者でもよければ…
思わずつっこみたくなるような内容や、
返事に困る言葉を送ってくる人ってすごく頭悪い。
全く話す気が起きなかったのだが、暇だから全員に返してみる。
_こんばんは!
_生きてる!
_別に!
_無理!
…送信っと。
ああ、だめだこりゃ。絶対返信こないやつだ(笑)
返ってきたとしても困るんだけどね。
興味無いし話したい相手じゃない。
「やっぱりこういうアプリに来るのは面白みのない人だけなのかなあ。」
と、よく使う無料漫画アプリを開き、
紙の上で繰り広げられるきらきらな世界に逃げる。
____数分後、通知があまりにもうるさいので再びアプリを開いて通知をオフにした。
ついでにトーク画面を開くと、さっき返した適当すぎる
返事にちゃんと返信が来ていて驚いた。
それと同時に、また同じようなファーストコンタクトをしてくる人たちの
メッセージが視界に入り一気に肩を落とす。
「うん、がんばって寝よう。」
大量に送られてきた言葉たちに心の中で、読んであげられなくてごめんなさい!
と謝罪し、そっとアプリを閉じようとした。
(ブブッ...。)
_よう
まずは、ここまで読んでくれている皆さんに感謝の言葉を。
人生という限られた貴重なお時間を、
わたしに分け与えてくださってありがとうございます。
これからも読み終えたとき、「いい時間を過ごせた。」と
思ってもらえるような物語を綴っていきたいです。
人それぞれ、価値観や感じることは違いますよね。
「似てる」ことはあっても「全く同じ」ということは絶対にありえないのです。
たとえば、「悲しい」にも種類があります。「つらくて悲しい」
「苦しくて悲しい」「なぜか悲しい」。
それにその気持ちの大きさも「少し」だったり「崩れ落ちるくらい」だったり。
それは仕方のないことだし、ムリに周りに合わせることはない。
ただ、それを他人に押し付け共感してもらおうと
強引に同意を求めるのは間違っていますよね。
だから、私は自分の書いた小説を「面白いので読んでください!」
とは言いません。
「面白いかどうか」は今これを読んでくれている『あなた』に委ねます。
ただ、これだけは言える、「自信をもってこの作品を提供します。」
どうかこれからもりなりあ。をよろしくお願いいたします。
りなりあ。(2017・4・24)