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第六三話†女性専用車両・過剰女性観点編†
この頃、世の中は物騒になったものだ。満員電車では、しょっちゅう、お客様トラブル、殊更、痴漢が横行している。
それに対する処置として、電車が混雑する時間帯では、一部の鉄道事業者が女性専用車両というものを導入した。
でも、それだけでは足りない。どうして、女性専用車両が一両しかないのか、理解できない。
女性専用車両はもっとあるべきだ。いや、いっそ、運転手も女性の、女性専用列車を導入するべきだ。
世の中の女性は、弱い立場にある。痴漢に怯えながら、日々過ごしているのだ。それなのに、鉄道事業者は、本気で考えていない。もし、本当に、痴漢対策をしたいなら、女性専用列車は必要に決まっている。
「どうして、私たち、か弱い女性の意見を重視してくれないのかしらねえ!」