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超短編物語集(新東海馬による)  作者: 新東海馬
中段
61/65

第六一話†女性専用車両・冷静女性観点編†

 この頃、世の中は物騒になったものだ。満員電車では、しょっちゅう、お客様トラブル、殊更、痴漢が横行している。

 それに対する処置として、電車が混雑する時間帯では、一部の鉄道事業者が女性専用車両というものを導入した。

 私は、その恩恵を受けている身である。そして、正直、私は、その恩恵に安心している。

「これで、電車に乗っている間は、痴漢に怯えずに済むわ」

 私は、安心して、ある程度、空いているその車両で、会社と、住居とを往復する生活を続ける。

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