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超短編物語集(新東海馬による)  作者: 新東海馬
上段
6/65

第六話†カーナビ†

 今日は車で大学の友人と二人で旅行です!

〈三〇〇メートル先、左方向です〉

 赤信号で停車をしているとき、助手席に座っているショートヘアが似合う友人がこんなことを言った。

「カーナビって自己満だよね」

「どういうこと?」

 私は首を傾げた。

「だって道案内するだけだよ? 利益も無く。それって自己満でしかないよね?」

「そんなこといってると、カーナビ君、怒っちゃうよ」

 私は冗談交じりに彼女にそう返した。

「そんなわけー」

 彼女も笑いながら私にそう返した。

 すると……、

〈イラっとしたので案内を終了します。ここから目的地までの所要時間は大体二〇分から五〇分です。ここからはあなたの自由気ままに目的地に向かってください〉

「えー、ちょっとー、嘘でしょ!?」

 私は叫んだ。

「ほらね」

「ほらね、じゃなくて、真面目にシャレにならないんですけど……」

 大体、カーナビが自己満って言ったのは私じゃなくて彼女の方なんだから!

 この後、近くにあったコンビニに停まってカーナビ君を説得するまでに二〇分から五〇分かかりました。

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