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超短編物語集(新東海馬による)  作者: 新東海馬
上段
3/65

第三話†困った課長†

 あれ、明日会議で使うはずの資料が見つからない。

「課長、明日の副社長出席の会議についての資料が見当たりません」

 俺は課長に訊いてみた。すると俺の教育指導下にある新人社員が威勢よくこう言った。

「私も一緒に探します」

 すると課長がわざとらしい笑顔を作ってこう返した。

「ああ、あれならもう無いよ。君達には譬え資料が無くても乗り越えられる屈強な社員になってほしくてね」

 おそらく、目の前に座っている部長はこう思っていることだろう。

(何考えてんだよ)

 おそらく、先程まで威勢良かった新人社員はこう思っていることだろう。

(この会社で、やっていけるかなぁ)

 おそらく、無理難題な壁をつくり出した課長はこう思っていることだろう。

(我ながら素晴らしいことをしたなぁ)

 だけど、俺は心の中でこう吐き捨てた。

(「また」だよ)

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