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超短編物語集(新東海馬による)  作者: 新東海馬
上段
2/65

第二話†ハラスメント†

 この頃は、「ハラスメント」というものに多くの人が気障りになっているのではなかろうか。実際私も、以前にも増してハラスメントについて注意深くなっているはずである。

 だから、社員に「『○○ハラ』だ」と言われないように日々の生活について考えて行動しているわけだが、それでも彼らには私の苦行について分かってもらえないようである。

 産休明けの女性社員はこう言う。

「職場復帰したら知らない部署に飛ばされていた。『マタハラ』だ!」

 昨年度まで大学生だった社員はこう言う。

「契約後の就活禁止とか。『オワハラ』だ!」

 新人社員はこう言う。

「契約五つ取れないと減給とか。『パワハラ』だ!」

 専業主婦の妻はこう言う。

「家事を休ませてくれない。『カジハラ』だ!」

 部下の女性社員はこう言う。

「部長が『早く結婚しないのか?』とか聞く。『セクハラ』だ!」

 そして、私はこう言う。

「『○○ハラ』『△△ハラ』とか何でもかんでもハラスメントって言いやがって、それこそ『ハラハラ』だ!」

「」

 そしてみんな返事をしなかった。


語彙

マタハラ:マタニティ・ハラスメント

オワハラ:終われハラスメント

パワハラ:パワー・ハラスメント

カジハラ:家事ハラスメント

セクハラ:セクシャル・ハラスメント

ハラハラ:ハラスメント・ハラスメント

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