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#14 決戦

―地下1階 12/24 午後1時 残り28時間―


あの後、武器を各階から調達してきた。

M4カービンを1丁手に持ち、黒のジャケットの中にベレッタ1丁、サバイバルナイフ、腰のホルスターにコルトパイソンを用意している。

これだけで十分だとは思わないが、持てる分は全部持ってきた。

エレベーターの表示が階数表示が1になると音が鳴り、同時に扉が開く。

何度も見た、見慣れた大きな空間に出る。

警戒しつつ銃を構え、ゆっくりと中央へ歩いて行く。


「杉崎から聞いてはいたが、本当に実在するとはね。」


奥の地上へと繋がっている階段から1人の男が降りてくる。

武藤清十郎。


「まぁ、時間を操る能力なんだから出来ておかしくはないんだがね?流石に時間を巻き戻せるまでの力を持つのは予想外かな。」


「御託はいい。お前を殺す。それだけだ。」


「おお、こわいこわい。でも、そんな簡単にこの僕を殺せるとでも思っているのかな?」


返答もせず、容赦なくM4の引き金を引く。


「Durcir(硬化)」


しかし、武藤の体を貫通せずパラパラと弾が落ちる。

見ると弾が当たった部位が変色して鉄のようになり、硬質化している。

武藤は撃たれたことを気にもせず、ナイフを一本取り出す。


「Double(複製)」


するとナイフが無数に増えだし、武藤の周りを囲み出す。


「Transition(転移) Opération(操作)」


一瞬で無数のナイフが僕の周りに転移し、こちらに向かって飛んでくる。

すかさず時間を遅延させて最初は切り抜けたが、ナイフは無尽蔵に飛んでくる。


「ハハハ!千本のナイフを避けられるかな!」


ナイフが何本か体に刺さる。体に激痛が走るが、まだどうということはない。


「トドメだ! Sommation(召喚)」


武藤の空中にRPG-7が召喚され、こちらに向かって弾頭が発射される。

時間を停止させ弾頭を避けて、一気に武藤の所まで走り抜ける。

最初にM4を乱射した後地面に捨て、至近距離で頭に向かってホルスターから抜いたコルトパイソンを撃つ。

時間が元に戻ると武藤は吹き飛び、持っていたナイフが手から離れる。

そして弾頭は僕のはるか後ろで爆発し、室内に煙が立ち込める。


「ハァ・・・ハァ・・・」


飛び交っていたナイフは全て地上に落ち、動きを止めている。もう動きだすことはないだろう。

僕にナイフが右肩に1本、背中に3本、左足に1本刺さっている。

幸い浅く刺さっているので抜いてもそれほど血は出ていない。が、応急処置する暇もなさそうだ。

吹き飛んだ武藤は大の字になって寝転がっていたが、すっと立ち上がりスーツの汚れを払う。

頭からは少し血が出ている程度だ。


「ちょっと見くびりすぎたかな?」


武藤の能力、それは殺した相手の能力を奪う事。

今まで実験で犠牲になった人達の能力を、こいつは全て持っている。

いちいち言葉を発するのはあまりにも能力が多すぎて能力を制御出来ないからだ。


「手加減する必要はない。お前の本気を見ても、僕は一切動揺したりしない。」


「それは体験したことがあるからかな?じゃあお望み通り、肉片にしてあげるよ!Explosion(爆発)」


武藤の言葉と同時に僕の周りの床が突然轟音を立てて爆発する。

時間を遅延、自分を加速させて避け、コルトパイソンを武藤に向かって撃つ。


「Réflexion(反射)」


武藤に撃った弾が跳ね返り、僕の腕を掠める。


「ハハハ!もう1発だ!Explosion(爆発)」


また床が爆発し、避けられたものの爆煙で前が視認出来ない。


「Attraction(引力)」


体が煙の外へ、武藤のほうへと引き込まれる。

ふと身体が宙に浮き、煙を抜けた先には武藤とAKを構えたスーツ姿の男が4人立っていた。

すかさず時間停止させ、コルトパイソンを4人に撃ち込んだ後、空になったコルトパイソンを武藤に投げつける。

時間が動き始め、スーツ姿の4人は頭から大量の血を流して倒れ、僕は武藤のほうへ引きこまれていく。


「Durcir(硬化)」


投げつけたコルトパイソンは武藤に傷一つつけずに床に転がる。

武藤は僕に向かって回し蹴りを放ち、硬化した足が腹に直撃して後方に蹴り飛ばされる。

転がって倒れながら血を吐く。

肋骨が折れたか、腹部に激痛が走る。幸い、内臓は破裂していないようだが。


「これは決まりましたねぇ」


武藤は勝利を確信し、笑みを浮かべる。

指を鳴らすと壁が開き、いくつもの銃がこちらを狙ってくる。


「さて、そろそろお遊びもここまでです。」





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