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#12 限界と障害

―地下5階 12/24 午前10時 残り29時間―


長い、とても長い時間が終わる。


「落ち着いた?」


「う、うん。」


夕姫の頭をそっと撫でる。

目を赤くして泣き腫らしている。

もう泣かせないと決めたけれど、これだけは許してくれるだろう。


「りゅうくん、背大きくなってない?」


頬を膨らまして不満そうに言う。


「まぁ時間としては何年か経ってるからね?高校生だったから成長期だし。」


そんな他愛のないことを話していると、爆発音がする。ボス部屋の扉のほうからだ。


「・・・さて、もう一つの仕事を終わらせますか。夕姫、深夏を頼む。」


「分かった。気をつけてね。」


時間を遅延させ、ボス部屋の前まで急行する。

そしてボス部屋の前であるものを用意して待ち構える。


2回目の爆発音。


3回目の爆発音。


そしてボス部屋の閉じられた扉に大きな穴が出来、2人が出てくる。


「な、流生!?」


「射線上に出ないでください、ね!」


用意した三脚に取り付けられたミニガンを扉に向かって連射する。

ミニガンの時間を加速させ、驚くべき早さで弾が発射される。

しかし、無惨にも破壊された扉の中からダグラスが出てくる。

だが、その程度は計算済み。続けてM4A1をゆっくりダグラスに撃ちづける。

弾は分解され、ダグラスには届かない。しかし、不意に腕に弾が当たりダグラスが後ろに後退する。


「ダグラス!?」


「分解の能力は5分に弾丸100発が限界。限界を迎えると分解が出来なくなる。時間を繰り返した際、実験済みです。」


僕は隙を逃さずM4A1を投げ捨て、時を止めてダグラスへと走る。

そして違法改造されたスタンガンを取り出し、ダグラスに当てる。

勿論、分解されることはない。ダグラスはいきなり近づいてきた僕に対して少し驚いた顔をした後気絶した。

気を失ったダグラスを支えて、地面にそっと寝かせてやり、腕の傷の止血をする。

絵里が慌てて駆け寄ってきて、介抱する。


「流生、分かってるんだろうな。事情も全部話してもらうぞ。」


「ええ、わかってますよ。とりあえず夕姫と深夏と合流してダグラスさんを近くの部屋まで運びましょう。」



――――――――――――


ボス部屋から地下4階に上がったところの少し大きな部屋。

ここで僕達6人は休息を摂っている。


ベッドにダグラスを寝かせ、腕の処置をしてから持ってきたトランクから注射器を取り出し、ダグラスに注射する。

中身はとある人物が開発した精神操作を緩和する薬品だ。気を失って時間が経って効果も薄れているだろうし、目を覚ましたときには正気に戻っているだろう。


「もう大丈夫です。目を覚ますまで待ちましょう。」


「ありがとう、流生くん。」


「いえいえ。」


僕は夕姫の隣に座り、重苦しい雰囲気の中、口を開く。


「さて、何から話せばいいですかね・・・」


「話して欲しいことがありすぎて困るな。とりあえずまず最初、前回のゲームの後のことからだな。」


「分かりました。僕はとある研究者に拾われ、そこでレベル6になるための実験を2年ほど。」


「レベル6?」


「そうです。レベル6になることで過去に戻ることの出来る力を得ようとしたんです。自分の能力...天使の意志とか言われてるものに打ち勝ったり、能力を限界まで酷使したりして結構無茶しましたね。身体も弄られましたが、かろうじて人間って感じです。」


「理由は・・・聞くまでもないな。」


「ええ。全ては皆を・・・夕姫を助ける為です。

その結果、過去に戻ることの出来る力を手に入れた僕は早速過去に戻りました。

過去に戻れば自分がそれまでやってきたことの全てが消え、過去の自分と入れ替わります。

しかし、上手く事を進めるには3つの障害がありました。


1つ目は夕姫のシステム。

2つ目は武藤清一郎。

3つ目は能力の使用回数です。」



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