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01.泥梨 (にらや)
求めを失いし束縛の王……
天涯孤独。
そこには何もなかった。誰も居なかった。
天涯地角。
無限に続く紅い大地。地平彼方を忘れた赤い空。
積年塋域。
荒涼した風は全てをすさばせ、過去を忘れさせる。
無念遐域。
果ての無い道程は彼の未来を彼方に掻き消す。
ココには何も無く、彼のモノが全てある。
Here is nothing, the sky is the limit.
そして、彼などと言うモノはココにはない。
Then, here he is the one.
彼はただ一人、この地の王として底に立つ。
He is ONLY standing at own Inferno.
故に彼は『 』と呼ばれた……
Hence he was called ……
