過去編 昔話をひとつまみ
皇国過去編より 登場人物
### ■【皇女】クラリス=セレスタリア(Claris Celestaria)
- **年齢:** 20代後半(※実年齢不明説あり)
- **立場:** 皇国王家・第一皇女。現皇帝の娘であり、実質的な政務も担っている。
- **容姿:** 絹のような銀髪に青紫の瞳。気品と威厳を湛えた佇まいにより、“氷の皇女”と呼ばれることもある。
- **性格:** 冷静沈着で聡明だが、芯はとても情に厚い。部下や民を深く思いやる一面も。
- **能力:** 魔法適性は王族の中でも高く、特に空間・結界・念話系に長けている。戦闘は護衛任せだが、非常時は隠し持った魔具で応戦可能。
- **賢者との関係:** 過去、皇国が滅亡寸前の戦場で賢者(斬鉄)に救われた経験を持つ。
それ以来、彼を“命の恩人”と認識しており、対等な言葉遣いで語りかける。
- **現在の思惑:** 皇国の再興と未来の安定。そのため賢者の知恵と人材に期待し、接触を試みる。
- **口癖・態度:** 基本は丁寧で格式ある言葉遣い。ただし賢者には時々“素”が出る。
「あなたほど無茶苦茶な人は他にいませんよ……本当に」
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### ●補足:内部に抱える対立
- 皇族内の派閥争いや、竜王封印に関する秘密を知っており、孤独に動いている部分がある。
- “絶剣斬鉄”にまつわる記録も保管しており、それが再び動き出す兆しに警戒している。
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ルークたちに対しては興味深く観察しており、
「賢者の弟子というだけで既に規格外でしょう?」とやや困惑気味に評します。
## ■【斬鉄】(本名:不明)
※当時の賢者の通り名/コードネーム
- **立場:** 王国・皇国に属さず、独自に動く《傭兵/放浪魔導剣士》。
- **肩書き:** 「絶剣」「戦場に現れた黒い影」「斬鉄」と呼ばれる伝説の剣士
- **性格:** 無口で無頼、しかし人命を軽んじることは決してなかった。
- **武器:** 呪具に近い魔剣「斬鉄(Zantetsu)」を操る(※後に手放す)
- **戦法:** 超高密度魔力による体術+瞬間詠唱破棄+一撃必殺の剣術
- **特徴:** 一度姿を見失うと探知不可能。“観測されない”という特異体質を疑われていた
- **逸話:**
- 皇都を襲撃する魔族軍をたった一人で後方から殲滅
- 巨大竜を拳一発で叩き落とした
- 「奴が味方側にいた戦争は、必ず終結した」と噂されていた
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## ■【竜王】ジル=アル=フェルゲン
※当時、竜種たちを束ねる長。現在は引退し“元竜王”となっている。
- **種族:** 古代竜(黄金竜種)
- **立場:** 皇国と盟約を結んでいた“天の守護”にして、最後の切り札
- **性格:** 誇り高く好戦的。人間に対しては一歩引いた距離感を保つ。
- **能力:** 天雷・重力操作・竜語詠唱による魔導砲撃などを駆使
- **特徴:** 巨大な翼と黄金の鱗を持ち、飛行速度は音速を超える
- **斬鉄との関係:**
- 戦場で偶然激突した“最強 vs 最強”の象徴
- 互いに一切引かず、決着のないまま皇国を守る形に終わる
- 以降、密かに賢者とは定期的に連絡を取り合っている
- **引退の理由:** 斬鉄との一戦で「この時代の命運は人に預けよう」と判断したため
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この二人の戦いは、
「まるで御伽噺のような英雄譚」「被害は戦争以上だった」と後世に語り継がれています。