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烏合

作戦もなければ討つ術もなし

囲まれたあたしたちはただじっと息を潜めるのみ



「……うーん、どうしようっか」

「援軍は期待できそうにないな」


傷ついた兵士の手当てをしながらトリューに相談を持ちかけたが、あっさり案はないと切り捨てられた。森の中まで逃げたが魔物は思ったよりもしつこく、今だ執拗に探していた。

はっきりいって身動きできない最悪の状況といえる。


「エレボスから出てくる魔物を追い返せれば、どうにかなるかな」

「今の俺達じゃ追い返すのも一苦労だろうよ」

「そうだよねぇ、追い返しても穴を塞がなきゃ駄目だし……かといって方法があるかといえば、ないしねぇ」


お手上げ状態だ


「本当、役ただずだよね、アタシ」


膝を抱え込むように座りこむ、


「できることをしようってやろおって決めても、結局何もできないんだもん」

「ユイが悲観することは無いさ、ただあれだ」


トリューも隣に座り、そっと肩に触れた


「奇天烈すぎるんだ、世の中が」

「うん、まぁそうだけど」


奇天烈って言うか、もはやレベルが天変地異な気がするんですが


「太郎君……」

「そういえば、持ってないな」


久振りに恋しくなった彼の名を呼べば意外そうな顔をしたトリューが何も持っていないアタシの手を見つめた。


「よし、ユイ」

「ん?」


なんか気合の入ったトリューが立ち上がった。

そして何故か楽しそうにアタシにその手を差し伸べる


「いろいろ試そうぜ!」

「試すって何を?」

「お前の力でみんなを呼んでみるんだ」

「えぇ?」


呼ぶ?みんなを?みんな?

って


「無理だよ!だってこの能力……役に立たないし」

「ユイがそう決め付けているだけかも知れねぇぜ?もしかしたらずっげぇ力が秘めてるかもな」

「有り得ないよ」

「やろうぜ」


腕を引き上げられ立ち上がった。


「できるさ、ユイなら」

「そういうのってなんていうか知ってる?」

「さぁな」

「無茶振りって言うんだよ!」


兵士の皆さんも期待した目でコッチを見始めたし、うぅ……痛いっすツライっす、期待しないで~


できるかどうかわからないけど、やってみようかな



……みんな、来て!



身体中の力が光と変わり、強く光り輝くと天に向かって発光した

光っている自分自身も目を開けられず強く瞼を閉じる。


「……う!」


光が消え去るのと同時に、身体中の力が抜けへたり込んだ。

けっこう体力を消耗したが、一体……



「ユイ?」


「!」



そこにいたのは、懐かしい面々


「マリミア、クロクナ、ル二ソーラ、マルクム、ムイト……みんな!?」


本当に、皆


「皆すぎるでしょう!?」


アタシ呼びすぎた!?

サァヤやらイチルやら……っていうか、王様まで呼んじゃったよ!?

どんだけ節操無しなのアタシ!!


「……みんなを危険区域に呼んだだけかもね」


てへって感じで言ったら、マリミアの渾身の一撃を喰らった。

あえたのは嬉しいけど……


だからどうした、状態になった……

終わりたいようで終われない、終わりたくないようで終わらせなくてはならない、そんな矛盾と葛藤が、話を意味不明にしていっているのが悩みです(汗

とりあえず、頑張りたいと思います

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