赤ちゃんとクオン
「どうゆうこと?」
トリューはユイを近くに引き寄せた
「!」
兵士がイチルを囲みこむ
「何故ノコノコと帰ってきた。旧時代の文明の装備『イチル』を着て余を殺しにでも来たか?」
「旧時代の装備?イチル!?」
何がなにやらさっぱりわけ分からない
「この国は五年前に統治する国が変わったのですな、もともと多民族国家でしたから」
「イチルはナンなの?」
「彼女は五年前の、この国を統治する王様の娘なのですな」
「……えぇえええええええええええええ!!??お姫様ってことー!!」
「うるせえ」
イチルに飛び蹴りされた。
「お前もお前でよけいなこと話してるんじゃねぇ!」
王様は兵士に周りを守られながら忌々しげな顔を見せた
「貴様が漆黒の毒婦だから貴様の国と一族は滅んだのだ!余はそれをココまで再建させたのを、今更貴様に邪魔させてたまるか!」
「!」
漆黒の……毒婦!?
「殺せ!」
イチルは取り囲まれたがあっさり撃退した
「さすが最強装備と謳われる『イチル』ですな」
「って感心している場合じゃないよ!」
「師匠、イチルが漆黒ってどうゆうことだ?」
師匠は口元を微笑んだ
「ただ漆黒の髪をもって生まれてしまった、それだけですな」
『俺にも、罪は無かった』
イチル!
「やめてください!ヴェルザ……末姫様はこうして無事なんだから、イチルを殺さないで!」
ヴェルザ、アナタを売るようで心苦しいけど……ごめんね
「お願いですから、争いをやめてください」
「うるせえ」
イチルの足が目の前にあった
うわぉ
「ユイ」
トリューに服を後ろに引っ張られてなかったと思うとぞっとした
「び、びびった」
「ユイーイチルと喧嘩?」
「ち、ちがうよ」
あーびびったびびった
「やめてクオン!」
「!」
イチルの身体の動きが止まった、二階をみれば王様の横に気の弱そうな女性がたった
「姉上っ……」
「もうやめてクオン……争うなんて嫌よ、妾はアナタともう一度暮らしたいのよあの頃のように」
「反吐が出る!お前の偽善者ぶった言葉なんて聞き飽きたんだよ!」
「クオン」
「俺はイチルだ!」
「……」
なんだろう、こんなときにあれだけど……別のストーリーに突入してませんか?
それから……アタシ、どうすればいいのかなぁ
トリューも同じこと考えている顔をしていた
「さぁさ若いお二人さん」
頭領がアタシからヴェルザを取り上げると杖を向けた
「次の国に行かないと、こちらは此方でお任せくださいな」
「え、う、うん」
最後にヴェルザの頬を撫でた
「ゴメンねヴェルザ……楽しかったよ」
「ユイー?」
「さようなら」
「や!やぁ~ゆい~やぁあぁ」
涙見せるヴェルザに胸がちくりと痛んだけど、ゴメンね……また、会いに来るから
「アナタを愛してたよ」
コレだけは絶対だから……
「やぁあああああ、びぇええぇえん」
またあおうね




