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再会したけど


逃げなきゃ……


殺される!?



「それでは」



いま、それでは……っていった?


「あ、あの」

「はい」

「アタシ、殺さないんですか?」

「ははは!まさか、我々騎士は国と王と女性を守るためにいるのですよ」


優しい笑顔でそういわれれば本当のように見える

でも


(ア……もしかして、前線にいすぎて伝令届いてないとか?!ラッキー)


あれ?でも漆黒の毒婦は殺すのが規則じゃなかったっけ?

なんで?なんで?


「あの」

「私がアナタを殺さない理由ですか?」

「はい」


察しのいい人だなぁと感心する。


「私の良心と勘がですね、殺してはいけないと言ってまして」


うそ臭い


「ははは、では私はコレで」


馬にまたがり去っていった。なんだったんだろう



「え」


白いような無色のような七色のような色の光が舞い降りてきた


「神さま!?」


その形はだんだんと定まっていき、白馬になった。

やーやっぱりさっき見た本物とはなんかオーラーが違うねぇ


「どうしたの?」

『・・・・・・』


力が弱ったままなのか、何かを言っているのを少しも聞き取れなかった。そのうち形がおぼろげに崩れてきた


「神さま!」

『エ・・レ・・・ボス』


偉れぇーボス?何ソレ


『こ……ままで……はエ……レボ…スに……繋がる』

「繋がるって、どこに!?」


それだけ言うと神様は消えてしまった


「ちょ、神さま!?」


結局何一つ分からなかった


「あれ?」


紳士服に身をまとった子どもの背中が見えた


「あ!えっと何でも屋さん!」


少女は振り返った


「テュルフィング……もしくは頭領と呼んでもらいたいものですな」

「え、じゃあ頭領」

「なんですかな」


えっと、何で呼びかけたんだっけ


「あーっとそのぉ」


頭領は怒ることも不思議がることもせずただ頷いた


「お困りのようですな」

「あぁうん。困ってる」


いろんな意味で


「では、アナタのお困りを対処するに値するお手伝いさんを呼びましょうかな」

「あ、でもお金もってな……」


聞いていないらしく杖を振り回した。杖の先が赤い光を帯び、赤いワッカを作った


「さぁ、おいで」


ワッカから何かが飛び出てきた


ごす


それは物凄い勢いで転がり木にぶつかった


「いってぇ!?」

「相変わらず受身の下手なことですな」

「て、手伝い人って……」

「!、ユイ」




まさかこんな形で再会になるとは……



「ん?知り合いだったのですかな『トリューティテス』君」


嬉しいような悲しいような


「うーばうばう~」

「!?」


あ、赤ちゃん見て固まった


「その赤ん坊は?」

「トリューが冷静でよかった……」


説明する前になんだか身体以上を上回る影が……


「?」


後ろを振り返って見上げた


がるるるるる


ドラゴンが一匹


「どうやらヴィルエールフ北帝国はマヤ族の武器も手に入れたらしいな」

「え?トリューマヤ族長が捕まってるの知ってたの?」

「聖女が向こうをだいぶ破壊してから戻ってきたからな、お前の言う男二人もいまコッチの国に入る……といってもマヤ族からしてみれば囚われる場所が変わっただけかも知れないけどな」


マヤ族さんってアタシと同じぐらい不運だよね


「さて、会話は終わったかな」


頭領が杖を真上に持ち上げたまま言った。


「忘れてたドラゴン居たんだった!」

「師匠、その程度なら倒せるんだろ、腕前……久振りに見せてくれよ」

「え?師匠?」


どうみてもトリューのほうが大人だよね


「うむ、まだ完全とは行かないが、リハビリには丁度いいかも知れないですな」


そういうと持ち上げていた杖が降りた。とたんに今まで動かなかったドラゴンが動き出し口をあけて頭領を飲み込んだ


「えぇえええええええええええ!?」


あっさり飲み込まれたよ!?


「師匠なら大丈夫だろ」


というトリューに反し、一向に反応がない

ドラゴンは次は私達だと言わんばかりに特攻しかけてきた


「ぇぇえええええええええ!?」

「な!?」


トリューはアタシの手を掴むとそのまま走り出した


「大丈夫じゃなかったのー!?」

「わからねぇ、ケド逃げたほうが良さそうだ!」


トリューの阿呆~~~!!!

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