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太郎君と落ちる


「こうゆうときって、どうしたらいいんだろうね太郎君」


今更だけど、アタシの一番大事なものって太郎君だけって、可哀想だなぁアタシ

ある三角屋根の上にいったところで、夜の湿気で濡れていたので足を滑らせさらに骨に尋常じゃない痛みを感じつつ、家と家の隙間に落ちていった。


ぼこ


「痛さとびっくりとで、声が出なかった……良かったようなよくないような……ていうか」


体の自由がきかない


「ゴミ箱にハマルあたし、あは~は」


はは、ゴミ箱がお似合いっていう奴ですか?


「太郎君と出会ったあの場所もゴミ箱だったねぇ、今思うとなんであたしゴミ漁ったんだろう、人に見られなくて果てしなく良かった」


過去振り返ればかなり大胆なことばっかりしているユイは空を見上げた。

今日は満月


「……あ、声が近い」


ゴミにはまったまま捕獲されるのか……反抗に失敗した犯人みたいで嫌だなぁ……

声がだんだん近づいてくる。

がさ


「?」


目の前に誰かが立った


「……紫色パープルアイ……綺麗」

「お前」


男が口を開いた


「阿呆か」



はい、そうです






アンブロシア飲食店……


「ゼシル!どういうつもりだ」

「邪魔をするなら、執行妨害で逮捕すると、俺は言いましたよ。前もってね」


トリューとゼシルは睨み合う


「カァカ~ユイ姉大丈夫かな」

「さぁねぇ、なんだかんだいってあの子は大丈夫さ」

「なんで?」

「カァカの直感」


双子は物凄く心配そうな顔をした。


「おい、ゼシル」

「なんですか」

「知ってるんだろ?教えろよ……その『漆黒の毒婦』とやらを」

「……」

「いえないのか」


ゼシルは腰掛けていた椅子の向きをトリューに変えた。


「漆黒の毒婦、そのままの意味です。『闇を纏いで災いを呼ぶ女』そして『ミドガルド』に『終焉ラグナログ』をもたらす者です」


「んだそれ?」

「貴方は途中で騎士士官学校をやめたので、重要機構を知らないのは無理ありません、しかしコレでもう分かったでしょう?我々騎士は教皇様より勅命を受けている『漆黒の毒婦が現れた場合速やかに』」



『殺せ』




真っ暗な森の中雪衣は知らない青年におんぶされていた。


(この人ふわふわな髪の毛で……くしゃみしそう)


そしてひっそりと生活している村についた。

来るまでに色々あったのにこの人それを軽く無視してたなぁ

モンスターとか余裕でいた。


「村の中に魔物?」

「この村は『マヤ族』の集まり場だ」

「女の子の名前みたい」

「祖がそうだったらしい」


「おぉマルクム帰ったか」


変な模様のお化粧したご老人が出てきた。性別は見た目では分からない。髪も服も長くまっ白

アンブロシアの町……なんて名前だっけ?まぁいいやあの町が白いレンガでできているというなら、ココは木でできてる。


「しかも」


木の上


「……ほへー」


「もしや『漆黒の現代神アラヒトカミ』ですか?このようなつまらない場所へようこそ」


地に足をつけて頭を下げた、新しい用語に驚かされつつも手を伸ばして立てるよういった。


「困ります、アタシ『神』とかじゃないんで」


ただの人間、むしろ無力な子ども


「おい、ちび」

「ユイなんですけどえーと」

「マルクム……とりあえず寝間用意するからココにいろ」


おろされて丸太の上で座らされた。この村の子どもたちもよってきた。


「現人神様はどんなお力を持っているの?」

「それはなぁに?」

「本当にクロォい」


一体どうしたものやら

ずりずる……近づいてくる子どもから逃れるために下がる


マルクムが帰ってきた


「あ、おい」


ずる


「それ以上下がると落ちるぞ」


後ろはそう……

ばっしゃぁん!!


池でした。


水中で太郎君が浮いているのが見えた。意外と深いよねこの池さ




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