表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/66

太郎君と停止


「太郎君――――!!」


太郎君人形を抱きしめる。

嬉しさで抱きしめたわけじゃない


「どうやって向こうの世界に帰ればいいのぉおおおおお!!?」


焦りからだった。

家族仲完全に和解とまでは行かなくとも、みんなの心のつっかえが取れたなら、それでいい。最後の大仕事をしようと思ったのだが、人生上手く行かない。


「どうしよう、行く方法わかんない」


おそらくルートはもうココに来る力は残っていないだろう。と考えオーヴェンの能力を使えばいけるとは思うが、移動する方法が分からなければ意味が無い。


「どうしよぉおおおおおおおおおお!!」

「えーい、五月蝿い」


すぱこん


「痛い……」


顔を上げれば真菜がそこにいた。


「い、マナぁあああ」

「ちょっと、いま委員長と言おうとしだでしょう?言っとくけど、高校では委員長やってないわよ」


視界に太郎君が入ったらしい、太郎君をつかんで地面に叩きつけた。


「あぁぁ!ヒドい!」


どうしてそこまで拒絶するのか


「昔、私の誕生日に仕事で忙しくてめったに家に帰ってこないパパに、やっと会えて貰ったプレゼントがこれっぽかったの」

「……へー、それどうしたの?」

「捨てた」


まさかの真菜との太郎君つながり

しかし、ゴミあさってこれ手に入れましたとは言いがたい。


「まぁ、いろいろあって、これ見るとイラつく」


何故


「あ、それよりマナ大丈夫だった?家?」

「ンなわけないじゃない、世間体気にしている家だから警察には言ってなかったみたいだけど、怒られたわよ。ものすごく」

「いいじゃん、愛されてる証拠じゃない」


アタシなんて、いなかったことすらきづかれなかった。


「愛があれば大丈夫、生きていけるよね」

「なに、悟ったみたいに言ってるのよ」


マナにデコピンされた


「まだまだこれからでしょうが」

「そうだね」


これから


「どうしよう」

「あ、そうそうまた忘れるところだったわ」


真菜は薄いセーターにロングスカートというシンプルな格好だったが、その服装にポケットらしきものは見当たらないが何処からとも無く紙を取り出した。


「うわ、読めない何語?」

「向こうの言葉よ、クナちゃんが書いてくれたの、最後のページ」

「え、なんかびっしり書いてるよ?上のほうとか絶対涙で字が滲んだ後があるよ?!泣いてるよねぇ!?これ!」


自分を追い込んだクナの努力の結晶


「うるさいったら、読むわよ?」


最後のページ

必ず万物には終わりが来るが、ソレがもし何らかの手によって歪められ、続くようなことがあった場合には、世界は再び変革の時を迎えるだろう。

ま、結局はどう転んでも変わるということだ。

それが、死という終焉か生という進化かの違いだな。



「くな、……こんな文章のために……」

「何の役にも立たないわね……あら?」


真菜が紙の後ろを見た。


「あら……なにか書いてるわね」

「何?」



移動するなら水曜がいいな、そのほうが流れが分かる


「今日は日曜日……だね」

「そうね……」

「なんか意味あるのかな?」

「さあ?」


今は待つしかないようだった。

これから早くて1週間までは更新出来ないと思います

もしかしたら忙しい中でも時間つくって更新するかも知れませんが

ご了承下さい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ