太郎君と約束
能力は使えない、体力は無い、頭も悪い。
どうやって脱出したものか……
「って考えてカレコレ一時間」
なーんにも思いつかない。
「はぁあぁ」
ベットにダイブする。ウィデングドレスを剥ぎ取られまた別の服に着替えさせられたが、これまたフリフリ……ロングドレスっぽい
「これで窓からじゃァ無理だしなぁ」
ふかふかの布団……あーいい天気ですね
眠たくなってきちゃった……はは、アタシって駄目な子
「・・・・・・」
消えていく光
弱弱しい光
微力な光
全て
「……消えないで……」
布団を無意識に握り締める。
もがいて、もがいてもがいて、必至に、しがみついて
お願い
生きて!!
布団から起き上がる、まただ……涙が頬を伝う。
「どうして?」
悲しい。
なんなの?この気配。悲しい、ツライ、どうして……最後には消えてしまう?
「どうして?なんで?」
分からないものに、どうしてアタシは苦しむのだろう……
「太郎君、太郎君、太郎君」
無いものの名を呼んでしまう。押しつぶされそうに心細い。怖い、寂しい、苦しい
「太郎君、太郎君、太郎君、たろ……みんな、みん、な」
消えないで、死なないで、居なくならないで
どうして?どうして?どうして?
分からない
「……アタシは、どうしたらいいのかな?」
何も無い天井を見ながら何度目かの疑問を口にした。
これじゃ、ずっとこれじゃ駄目だ。
自分で、決めないと!
床に正座する。
「お願い、オーヴェンの片目……力を貸して!」
体の中で乱れた魔力を探る。
消されたわけでも封印されたわけでもない。ただ中の流れを乱されただけだ。
委員長はこの能力に頼るなといったけど、ごめん。使う
「人それぞれの思惑があるんだと思う、でもアタシには関係ないことだと思う」
漆黒をだしにしてくれているけど、漆黒のアタシは先に進ませてもらう。
夢で励ましてくれた太郎君のためにも!
体あったく火照ったのが分かる。
「行こう!」
光が彼女を導いた。そこにユイの姿は無かった・・・・・・。
ここからはギャグ要素が少なくなると思いますが、どうぞ最後まで拝読ください




