ウィディングドレス
もしかしなくとも、アタシなんかピンチ?
でもでも、これ、なんかおかしくない?
なんで
なんでなんで?
うーん
「なんでアタシウィディングドレス着てるんだろう?」
なんで?
放り込まれた部屋で一日過ごし早朝とともに沢山の女官さんが現れ、風呂に放り込まれたアタシ。
そして気がつけばこの格好。
誰と結婚するの?神さま?
まさか!太郎君?!
「ンなわけないか~」
ソレより脱出と、逃げ道を探すが、窓の外は……ココ何階建てですかっていうぐらい、高い。これは駄目だ。窓から抜け出そうものなら落ちて死んでしまう。他に窓はないし。扉も一つだけで施錠されているらしく開けれない。
「……THE脱出ゲーム」
時間制限アリ
とりあえず何か探そうとしたとたん。鍵の開く音がした。
たーたーたーた~ん、いきなりゲームOVER
「失礼する」
はいってきたのは眼帯ダンディのジョルナン国王だった。
人の姿を見て顎に手を当てた。
「もう少し装飾を豪華にするか」
それはアタシが地味ってことですか?
「あのう」
ん?と微笑まれた。何だこの似非紳士
「アタシ、誰と結婚するんですか?」
よくある生贄とか?漆黒の女は神の花嫁とか、そんなめちゃくちゃな設定じゃないよね?
あぁ、そわそわしてきたら手が震えてきた。
(太郎君……)
「決まっているだろう」
ジョルナンに頬を触れられた。冷たい、硬くて太い手
トリューとは大違い。
「私と君だ」
はい?
「昔から神の子と王族が結ばれるのは至極当然。そもそもこの国が神が滅びるその直前まで無事だったのは神の娘がこの国を守ったからだ」
あー、つまり選ばれたって、神のツガイ相手ってこと?
なーるほどねー
「って!?えぇええええええええええ!!??」
漆黒の娘が今度は神の娘になった!?その上……国王と結婚!!??
「な、なな、むむむ!無理!アタシまだ18……いや、親の許可あったら結婚できるけど……じゃなくて」
いきなり大出世!
じゃなくてちっがぁあああああう!
「あ、アタシ神の娘でもなんでもないから本気う!」
手の甲にキスを落とされた。
眼帯した大男のわりには、紳士……というかキザ。
「大丈夫、私は神の娘に手荒なことはしない。何年かかろうとも必ず懐柔させてみせよう」
「懐柔っていっちゃってるじゃん」
しかし、なんともまぁ、自信過剰な男だ。こうゆう人のことなんていうんだっけ?野心家?
あー野心家と書いてヤバイ人と読む……てまた脱線
「では、また明日」
「へ?」
「今度は民衆……神父の前で会おう」
結局結婚する気ですか
「あ!?ちょ」
さっさと消えてしまった。
アタシの意思は無視ですか?イヤァいつものことだけど。
「……逃げなきゃ」
窓を開ける。
結婚だなんて、今それどころじゃない。
「私には、やることがあるんだ!」
きっとそれは大変なことだけど、アタシは前に進もうと思う。
今、ココで立ち止まるわけには行かないんだ!




