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長い名前の意地悪女


気分が悪くなったアタシは部屋に戻ることとなった。

そうゆうこともあって、結局あの二人をどう助けるか話が進まないままに終わった。

混乱しているのかな

でも

違う


「なんにも……考えられない」


というより、何も考えていないのほうが正しいのかもしれない。

今の頭の中を色に例えるとしたら『真っ白』


「ねぇ太郎君」


アタシは生きているだけで罪人なのかな?


「でも、犯罪したことないんだけどね、あえていうなら小学生にひっつきむし投げたぐらい?」


今思うとしょうもないことしたなアタシ


「ん?」


こんこん


窓からノックの音が聞こえる。

此処二階ですよね?

いや自分もここから逃亡しましたけどよ


「こわ、居留守使っちゃえ」


黙って身を潜めていると声が聞こえてきた。


「雪衣さん?ども~吾輩『フェルナンベロべッテ=エクスジェーカー=アスロティウス=ナゥス』というものですが~」

「長っ!!??」


どれが苗字ですか!?


「頭文字だけとって『フェアナ』とお呼びください~」

「・・・・・・」


おもいっきり返事してしまったのであきらめてご対面することにした。

カーテンを開けて窓も開けた


「どちら様?」


中学生一年生ぐらいかな、身長はそこそこ高めで細身、色白で目のくりっとした活発系の顔が特徴的、前髪が長く真ん中で左右に分けていて前髪の先っちょを左右同じようにみつあみでくくっていた。

アタシ髪の毛の長さ首までしかないから長い子って羨ましいな。


「『賢者の書』と呼ばれるものです~、分かりませんよね~馬鹿ですから」


自分で言うのはいいけど他人に言われるとイラっとくるな


「で、何か用ですか」

「えーと」


目の前で中指と親指がクロスする


「?」


「ズバリ貴方邪魔なので~お帰り下さい」


ぱきん、そういうと彼女は指を鳴らした


「WHY!?」


気がつくと天井を見上げていた。


「みたことある」


はっていたポスターをはがした後のくっきりと浮いている汚れの差の分かる天井・・・・・・ココ


「あたしの部屋だ」


どうやら帰ってきたらしい。


「マジすか」


ベットから起き上がると小さなプレゼント用の箱があった

いつのまに、前にはなかったよね?


「うわ、マジすか」


包装を除けて箱を開けたが中身はからっぽ

騙された!!畜生!期待しちゃったじゃんかよ!!

……と

その箱の上に黄色いりぼんのついた可愛いメッセージカードがあった。


『ども、『賢者の書』フェアナです~。さっそくですがただ返すというのも味気ないので、実にシンプルな呪をおひとつ貴方にプレゼント』


手に持っていた箱を落とした。


『貴方が何か喋りたくとも貴方が最後に言った言葉しか出ないというくだらない呪いです』


最後に言った言葉?


「・・・・・・マジすか」


マジすか


ていうかクダラナイってわかっているならしないでほしいな。そんなオプション誰も求めてないし面白くもないからさ


「マジすか……マジすか!?マジすか~」


太郎君って言えないなんて~マジすか~って言うかこれじゃアタシ本物の馬鹿みたいじゃん。っていうか病院に行けってレベルだよね

あぁでも病院では呪いは扱ってないよね?


「まじすか~」


なんか、・・・・・・楽しくなってきたかも


「マジすか~」


ていうか期限いつまでですか?

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