暗部露西亜は良い所
あぁ、なんか……すっごく目が痛い
当たり前か、真っ暗闇の中一人寂しく、あ、いや太郎君と二人きりで居たのにいきなり発光されたら目に悪いよねぇ
いきなり電気が復旧したのかと思ったよ。
んなわけないか~
「うん?あ~あはは……いつの間にか外でてる~」
しかも昔のヨーロッパの国みたいな石つくりやらレンガつくりやらの家があるし~服もなんかファンタジーチックなロリ系やらカジュアルやら~
「……まじすか」
笑ってられませんな
はい、主人公の勝手なあらすじ~つまり回想~
部屋で一人言いってたら昔のことを思い出した。思い出したついでに昔の形見を探した。うん、それで?それで見つかった……それがいきなり光りだしたと
「それが・・・・・・、これかぁ」
ぶっちゃけただのビー玉にしか見えないコレ。が光出したのよね
「……えっとぉ、ストーリー上どうしたらいいかな」
あ、もしかしてここ昔きたことある場所じゃん!
旗の模様とかちょっと家が変わってたから分かんなかった……だってほら、アタシ馬鹿ジャン?
「太郎君どうしようっか」
マジどうしたらいいでごんすか
「お姉ちゃん」
「ん」
これまた不思議な服着てるねボーイ&ガール=チルドレ~ン、英語で書けってって言われたら書け無い自信があるよ。っていうかこの二人双子なのね。
「春だからって寒くないの?足」
「石畳だからって痛くない?足」
お前たちの語尾は『足』なのかい?違うのかい?わかってるよ、あたしが裸足だから心配してくれてるんだよね?足
「えっとね、……助けてください」
無いプライドを潰して助けを乞うた。このままじゃ私……ホームレスに!!
いや、元の世界でもホームレスまがいだったけど
「うーん、カァカに聞いてみる」
「カァカがいいっていったらいい」
カァカ……カラス?
他の人にジロジロ見られながら連れて行ってもらった場所は飲食店『アンブロシア』と、英語で書かれていたのを主人公が読めるはず無かった。
「僕たちの家でお店」
「アンブロシアっていうの」
「へ~、暗部露西亜~……怖い名前」
最後のほうは小さく呟いたので二人には聞こえなかったらしい、手を引っ張って率いてくれる。のは嬉しいけどきみたち小3ぐらいだよね身長からして、あたしこう見えて高3だからさぁ~いたんさぁ腰が
「カァカ~」
「あらさっき出てったばっかなのに早いんなぁ、おや」
「どうもです」
古びた感じの木でできた視界色茶色のお店の中で丸机の開いてる席に座った。といっても今日は休日らしく全ての席が空いているが
「あんたぁさぁ」
「はい?」
貰ったお茶に頬緩めながら話しかけられたほうを見ると真剣な表情の女将さんと眼が合った。やべ、御代もってなイッスよ?アタシ
「ユイでしょ」
「え?」
何で?知ってるの?おばはん?エスパー?
「そうだよ、なんで」
「やぁっぱりぃ!薄幸面してたから分かったわぁ!いやぁ~何年ぶりかね~十年ぶりぐらいかなぁ」
「えぇ?えけ?」
不思議に吃驚しすぎて『えけ』って謎な言葉発生しちゃったよ。
つかこの二人太郎君取ろうとするんですけど!
「覚えてないかなぁ?ほぉら『マリミア』だよぉアンブロシア看板娘ノーナイトラウン一のマドンナさぁ」
「え~?わかんない……」
「マミーって親しんでくれたじゃんさぁ」
「う~?」
「ほらぁ~もう………………ミドガルド一の凶暴女っつたら分かるか」
「あぁぁ!!!」
小さい時に来たときに家泊めてくれたお姉ちゃん、切れると怖かったからあたしがそういうあだなつけたんだっけ?ミドガルドってなんだっけ~……あぁ、この世界の名前か
「思い出したマミーかぁ」
そうそうと微笑む、昔はあんなに細かったのに今はもう……丸いね。
「コレがアタシのチビ共でぇさ、クナとクロだぁよ」
「マミ……なんでなまってんの?」
「姑さんが酷くなまっててねぇ、永く一緒に居たら訛って、最近ポックリいっちゃったんだけど」
でもさっきの口調からしたら切れると素になるのね
「カァカ~オネーちゃんと知り合い?」
「オネーちゃんココ住める~?あたしオネーちゃん欲しかったから嬉しい」
「ユイはどうしたの?迷子かえ」
「うん」
大まかに言ったら迷子
「不思議な子さなぁ、何処からきてるんだか……まぁいいけんど、じゃああたし部屋用意してくるからクナお風呂案内してあげな」
「はーい、こっちだよ」
「クロはてつだっち」
「めんど、はーい」
クロは反抗期かな?クナに引っ張られながら久しぶりなお風呂場に来た。しかし安心してはいけない、確かココ扉の手前床抜けが酷かったはず。今回も転んで鼻血ブーは嫌だ
「ふふん、覚えてるもんね」
「あ、お姉ちゃんあぶな―――」
ずぼ、ごん、ぶは!!
「手前じゃなくて二歩前かぁ」
覚えてないよ、そんな一々細かく
日も落ちてきた……お風呂の中でまどろむ……今日一日振り返って
何も思わないあたしってだめですか?
……。
.............ぶくぶくぶくがぼぼ!!
危うく溺れそうになりました。