8.キャンセル申請
出品者は商品が購入されて取引画面が確認できるようになると表示されるのがキャンセル申請ボタンである。
一方で購入者は購入後の取引画面にキャンセル申請ボタンは存在しない。
これは商品発送のタイミングでキャンセルされると配送料等の問題で大惨事になる為だと推察される。
今回は購入時の話である。
メルカリに限らず人がみんな疑わしく思える昨今。
購入者にも色々いるけれどもちろん出品者にも色々いる。
画面の向こう側にいるのは果たしてどんな人なのだろうか。
さておき、購入時にはある程度出品者を見定める必要がある。
その基準として本人確認澄かどうかを見ている。
取引実績が多数ある人はそれだけで信用に足ると想像されるが、評価数が10にも満たないような場合はやはりちょっと不安に思うところはある。
オークションにしろフリマサイトにしろ、始めたばかりは必ず通る通過点ではある。
信用を得るには実績を積むしかない。
その実績が少ない時に参考になるのが本人確認済だと思っている。
本人確認済ではない人は急にアカウント削除していなくなったりするようなイメージがある。
というのも違法的な出品をしている人に限って本人確認をしていない人が多いからだ。
これは幾分は思い込みだろうが、そうとばかりも言えないのではなかろうか。
あとは評価コメントも参考になる。
数件しか入力がなくても、コメントが未記入のものばかりの場合は信用性が低い人なのかもしれないと考える。
というのも評価コメントなしは事務局が処理している可能性があるからだ。
出品者にしろ購入者にしろ、取引完了するためには取引画面上で評価を入力して完了させる必要がある。
目安はあるが一般的には商品が届いて確認したらすぐに完了するのが礼儀だと思っている。
ところがこの評価入力をほったらかしにする人が結構いる。
当然評価コメントも入れられないので、事務局側で完了された取引にはコメントは入っていない。
大体どんな人であっても最後のコメントは一言残すものだ。
これがないものが多いというのは問題ありとみていいのではないだろうか。
今回購入の際にも同様に出品者を見ていた。
評価数は10。うち出品者が購入したケースがほとんどであった。
しかしおおむね評価はよかった。
そして発送目安も24時間以内。
プロフィール欄にも「はじめたばかりですができるだけ24時間以内に発送します」と好印象な記述があった。
大丈夫だと思って購入した。
「購入しました」とコメントを入力。
通常だと「ありがとうございます」という最初の挨拶が返ってくるものだけれど、今回は無反応。
仕事が忙しいのかもしれないと思って1日待った。
やはり無反応だった。
他の人にはきちんと対応してあげてたようなのに、何か気分を害する要素があったのだろうか。
だんだんともんもんとするものを感じた。
やっぱ売りたくなくなったというのであればキャンセル依頼をすればいいだろうに。
そんなことも考えた。
そしてさらに日が経ち、取引画面にキャンセル申請ボタンが登場した。
自分でキャンセルしたことにしたくないから購入者にさせたいと思っているのだろうか。
でもそれになんのメリットがあるんだろう。
出品者に何かが起こっているという事も考えられる。
自分が出品者である場合も時々思う。
もしも自分に何かあった時、この出品商品はどうなるんだろう。
何もできないまま購入されていたとしたらどうなるんだろう。
その答えが今回の例かもしれないとは思った。
今回はキャンセル申請を行った。
出品者からの同意コメントは返ってこなかった。
一定時間経過後、事務局がキャンセル処理を完了させた。
商品が購入できなかったこともさることながら、何かいたたまれない気分がする出来事であった。