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MMO  作者: 活
第1部 第一章 それぞれの国
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第7話 アッシュールの国 イシュラム

挿絵(By みてみん)

イシュラムでは、芸術と音楽が栄え、文化の発展が進んでいました。アッシュールはアポロンの権能である「芸術と音楽の調べ」を活かし、国民の心の中に潜む過去のトラウマを解決するために日々努力していました。


ある日、アッシュールは中心地にある美術館で行われる特別な展示会を企画します。この展示会では、国民が持つ過去のトラウマに寄り添い、それを表現する芸術作品を展示することを目的としています。国民は自由に自分のトラウマをアートに込め、癒しの場として利用できるのです。


展示会の前日、アッシュールは美術館のスタッフやアーティストたちと一緒に準備を進めています。彼はアポロンの権能を使って国民の心に触れ、それぞれのトラウマに寄り添いながら、彼らの癒しのための作品へのアイディアを提案していきます。


展示会当日、美術館は多くの国民で賑わっています。アッシュールの力強い音楽と芸術の調べが響き渡り、展示された作品たちが国民の心に深く響いていきます。それぞれの作品には悲しみや苦悩が込められていますが、同時にそれを乗り越えようとする強い意志や希望が感じられます。


ある若い女性の作品には、過去の失恋からの脱出を描いた絵画が展示されています。彼女はアッシュールの力によって過去の感情を表現する力を手に入れ、自分自身の成長と再生を描き出していました。


また、ある老兵の作品には、戦争でのトラウマを描いた彫刻が並びます。彼はアッシュールの助けを借りて、戦争の傷跡を形にすることで心の中での癒しを見つけていたのです。


展示会を通じて、アッシュールはアポロンの権能を使い、国民の心の中に秘められたトラウマと向き合いながら、自己の内面を表現し、癒しを見つける大切な場を提供していきました。イシュラムは、芸術と音楽を通じて国民の心が豊かになり、一層文化的な発展を遂げていったのでした。




・エピソード「不正見」

国民: (不安げな表情で) なんだか最近、自分の行動や成果に対してすごくプレッシャーを感じているんです。他の人と比べて、自分の価値を評価している気がしなくて。


アッシュール: (心の中で) この者の葛藤は深刻だ。私の力で、この者がどんな瞬間に幸福を感じたのか、その記憶を辿ってみるか。


(国民Aの記憶が映し出される) 子供の頃、友達と遊んで笑いあう瞬間。成績表や成果ではなく、純粋な楽しみが幸福だったことがわかる。


国民: (驚きを込めて) そうだ、確かにあの頃は楽しみが幸福だったんだ。でも、大人になってからは成果や評価ばかり気にして、楽しむことを忘れていたんだ。


アッシュール: 大丈夫だ、その気持ちは誰にでもあることだ。大人になると、社会の期待やプレッシャーに捉われてしまうこともある。だが、自分の幸福は他人の評価ではなく、内なる喜びによって築かれるものだ。


国民: (考え込む) そうですね、確かに自分が楽しいと感じることを大切にすればいいんだ。他人の評価に振り回されず、自分の心に素直になることが幸福への近道かもしれない。


アッシュール: (微笑みながら) その通りだ。


国民: (感謝の意を込めて) ありがとう、アッシュール様。自分を受け入れて、心から楽しむことを大切にしたいと思います。


アッシュール: (温かな声で)礼には及ばん。そして、そなたが変わることで周りの人たちも変わることを忘れずに。真の幸福は、内なる変化から始まるものだ。

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