第27話 「時の権能」クロノス(1)
【タルタロスの奥深く】
アダムとレアは長い道のりの末、タルタロスの奥深くにたどり着きました。やがて、彼らはひとりの孤独な存在を目撃します。それはかつてのクロノスであり、クロノスではありませんでした。彼はエンリルたちとの繋がりが強く、善になっていたのです。そのため、レアとアダムに対しては敵対的な態度をとっています。
クロノス:(厳しい表情で立ち止まる)なぜ私の元に来た?
レア:(困惑しながら)クロノス、わたしたちはあなたと再会しようと……
クロノス:(レアを制止し)止まれ。私はもうかつてのような存在ではない。世界の均衡を保つために存在している。お前たちとは別の道を歩んでいるのだ。
アダム:(懇願するように)でも、クロノス。あなたの力が必要なんだ。オリンポス12神に復讐するために……
クロノス:(厳しく)復讐とは愚かな行為だ。それがこの世界を混乱に陥れるだけだ。私は過去の記憶を捨て、均衡の道を選んだ。それは私の決定だ。
レア:(心配そうに)でも、クロノス。あなたの中には過去の記憶が……
クロノス:(苦しい表情を浮かべ)だからこそ、同じ過ちを繰り返すことはできないのだ。私は自分の過去を封印した。それは私がこの世界に負うべき責任だからだ。
アダム:(絶望的に)だが、私たちは……
クロノス:(中断し)もう話すことはない。私はお前たちを助けることはできない。去れ。
レア:(涙をこらえながら)クロノス……
クロノスは厳しいまなざしを向けるが、その視線には悲しみも見える。
アダムとレアは対立する感情を胸に抱えながら、クロノスを強制的に取り込むことを決意した。
アダム:(決意に満ちた表情で)クロノス、私たちが来たのは復讐を果たすためだ。オリンポス12神に立ち向かう力を手に入れたんだ。だがあなたの「時の権能」も必要なんだ。力を貸してもらうよ。
クロノス:(厳しい目で睨みつける)お前たちが私の力を利用しようというのか?
レア:(涙をこらえながら)クロノス、私たちはあなたを助けたいんだ。
クロノス:(冷徹な声で)それは無駄だ。私はもうかつてのような存在ではない。善に向かって歩んでいる。
アダム:(怒りを露わにして)善か?クロノス、あなたの過去の繋がりは今も私たちと強く結ばれている。私はティタン神族の力を手に入れ、その記憶も継承している。だからこそオリンポス12神に復讐しなければならないんだ!
クロノス:(沈黙の後、嘆息するように)私はもうあの頃のクロノスではない。エンリルたちとの繋がりを持ち、世界に均衡をもたらすために存在している。お前たちの復讐心はこの世界を混乱に陥れるだけだ。
レア:(強い決意を込めて)クロノス、でも私たちは…
クロノス:(中断し)もう言うことはない。私はお前たちを助けることはできない。去れ。




