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50億年後のタニストロ  作者: 城塚崇はだいぶいい
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第五話 宇宙を探す

 さて、まずはみんなの意見を参考にしてみようかな。

 剛君は食後に自宅のパソコンの前に来ていた。50億年後のヒントを探すために。

 たしか、崇君の意見は「スペースシャトルで別の星に行く」だったね。

 地球によく似ていて、人間が住めるかもしれない星のことを『スーパーアース』って呼ぶらしい。

 地球から近いスーパーアースを検索してみたところ、剛君が見つけられた中で一番近いのは11光年先にある『グリーゼ887c』という星だ。11光年っていうのは光が一年で進む距離の11倍・・・さすがにちょっと遠いなぁ。もうちょっと近くにないかなぁ。


 悠くんの意見は「火星へ行く」だったな。

 火星なら近いから行けるんじゃないか?


 火星 直径は地球の半分

    火星の一年は地球の687日

    一日の気温の幅はマイナス120℃から30℃

    平均気温はマイナス60℃


 う~ん寒いなぁちょっと寒い。でも、太陽が大きくなってくれば気温は上がるかもしれないな。今は寒いけど将来は住めるかもしれない。

 ただ、火星に逃げたとしても太陽は大きくなり続けるだろうから、いずれは火星からも逃げなきゃならない。そうしたらその次の星に順に逃げていけばいいのかなぁ?

 剛君は火星の次の星へ目を向けた。

 火星の次は・・・木星か?・・・いや、火星と木星の間になんかたくさんあるぞ。小惑星群という星としては小さいけれど、岩としてはとても大きなものがたくさんあるみたいだ。でもさすがにこれは住めなそうだなぁ。

 う~ん、そうなると真樹子ちゃんの意見の「地球を乗り物に改造して地球ごと逃げる」しかないのかなぁ?でもどうやったらそんなことができるのかなぁ。

「ただいまぁ~」

 あ、お父さんが帰ってきたみたいだ。

 剛君のお父さんは土木の現場監督をやっている。道路とか橋とか下水道とかを作っているんだってさ。

 夜8時くらいになると帰ってきて、科学食堂の残り物を食べながら毎晩ビールを飲む。

「父さんおかえり」

 剛君は行き詰った調べ物の気分転換に父さんと話すことにしたみたい。

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