VSドラゴン
翌日、朝食を食べてから、早速町を出た。
目指すは、昨日言っていた、『洞窟』だ。
モンスター娘がいるらしい。
「さてと、行きますか!」
「うむ!」
こうして、僕たちは旅を続ける……。
町を出て数時間歩いた。
「まだつかないんですか?」
「もう少しじゃ」
「はぁ……はぁ……はい」
「がんばれ!」
「はい!」
さらに歩く。すると、前方に洞窟が見えてきた。
「あそこのようですね」
「うむ」僕たちが、近づくと、入り口付近に誰か立っているのが見える。
「おーい!」僕は手を振った。
すると、向こうも気づいたようで、こちらに向かって走って来た。
「あんたたちかい? この町に来たっていう旅人は?」
「はい! そうです!」
「そうか! 私はここの管理人だ! よろしくな!」
管理人は手を差し出した。
「はい! こちらこそ!」僕は握手をした。
「私は、ここで、迷子になったモンスター娘たちを保護してるんだよ!」
「そうなんですね!」
「うん! それで、今日はどうしたんだい?」
「実は、モンスター娘を仲間にしたくて!」
「そうなのか! それじゃあ、モンスター娘大会に出るのかな?」
「はい! そのつもりです!」
「そうか! じゃあこれを持っておきなさい!」
そう言って、管理人が渡してきたのは、『モンスター娘カード』というものだ。
「これは?」
「モンスター娘大会の参加者に配られるカードのことだ! これを受付で見せれば、会場まで案内してくれるよ!」
「なるほど! ありがとうございます!」
「いいってことよ! 頑張ってくれよ!」
「はい!」
「じゃあな!」と言って去って行った。
「さてと、これで準備はいいな」
「うむ! では、行くとするぞ!」
「はい!」
中に入った。
すると、薄暗い。
「なんだか怖いな」
「そうじゃの」
僕はランタンを取り出し、灯りをつけた。
すると、奥の方で、何かが動いた。
「なっ!?」驚いていると、何かが近づいてくる。
「なんだなんだ!?」
すると、そこに現れたのは、巨大なコウモリだった。
「なんだ、ただのコウモリじゃないですか」
僕はほっとした。
しかし、「よく見るのじゃ!」とタマモが言った。
「え?」見ると、そこには、無数のコウモリが飛んでいた。
「ぎゃあ!!」僕は叫んだ。
「静かにせい!」
「ごめん!」僕は小声で謝る。
「でも、なんでこんなところに!?」
「おそらくじゃが、ここは奴らの住処じゃろう」
「なるほど」
「これは、一筋縄ではいかぬかもしれんのう」
僕達は戦闘準備に入った。
その時だった。「ぐええええええええええええ!!」
聞いたことのないような鳴き声が響いた。
「うわあ!!」僕は驚く。
「上じゃ!!」タマモが叫ぶ。
見上げると、そこには、一匹の大きなモンスターがいた。
その姿は……ドラゴンだ!! 「うおお!! 本物だ!!」
興奮する!
「落ち着け! 来るぞ!」
ドラゴンは急降下してくる。
「うおっ!!」僕は慌ててかわす。
「あのブレスに気を付けるのじゃ!」
タマモは言う。
「わかりました!」
僕は剣を構えた。
「グオオオンン!!!」ドラゴンは火球を放ってくる。
「くそ! なんて威力だ!」
僕は必死に避ける。
「やばいぞ! このままだとやられてしまう!」
「落ち着くのじゃ! 冷静になれ!」
「わかっている!」
(落ち着け……落ち着け……)
「大丈夫、大丈夫……僕ならできる」自分に言い聞かせるようにつぶやく。
「よし、行くぜ!」
炎を避けながら、間合いを詰めていく。
「はあ!」僕は思いっきり斬りつけた。
「ギャアアン!」ドラゴンは悲鳴を上げる。
効いているようだ。
「いけるか?」続けて攻撃する。
「グオオ!」と尻尾を振り回してきた。
「うわあ!!」僕は吹き飛ばされた。
壁にぶつかる。
「痛ててて……大丈夫だ! 行ける!」
立ち上がり、再び走り出す。
「うおりゃあ!」今度はしっかり狙って斬る。
「グア!」さっきよりダメージを与えた。
「とどめだ!」僕は飛び上がり、上から叩きつけるように、もう一度、剣を振る。「グガガガ……」と声にならない声を出し、やがて、動かなくなった。
「やったぞおおお!!!」僕は喜んだ。
「うむ! 見事じゃった!」タマモが褒めてくれた。
「ありがとうございます!」
「うむ!」
「それにしても、強かったですね」
「うむ、さすがはドラゴンじゃな」
「さてと……ドロップアイテムは……」
すると、宝箱が落ちていた。
「お? ラッキー♪」
開けると、中には、『龍玉』が入っていた。
「なんじゃこりゃ?」
「それは、『龍玉』といってのう」タマモが説明し始めた。
「貴重な素材じゃ」
「そうなんですね」「ちょっと待て」とタマモが止めた。
「何ですか?」と聞くと、タマモは答えた。
「一つ聞くが、お主は、魔法は使えるか?」
「いえ、使えませんけど」
「そうか……じゃあ、わしに任せろ」
そう言って、タマモは何やら唱え始めた。
数秒後、地面に魔方陣が描かれたかと思うと、そこから、ドラゴン娘が、あらわれた。身長は二メートルくらいあるだろうか? スレンダーな体形だ。
髪は茶色で、肩にかかるほどの長さがある。
顔は美しく整っており、目の色は、赤い。
肌は白く、唇は薄いピンク色をしている。
そして、一番の特徴は、頭に生えている二本の角だろう。
「すごーい!」思わず感心してしまう。「すごいでしょ?」ドラゴン娘が言った。
「私の名前は、『ドラコ』よ!」
元気いっぱいな声で言う。
「よろしくね!」
「よろしくお願いします!」僕は言った。
「ところで、あなたは、どんな力を持っているんですか?」と僕は聞いてみた。
すると、ドラコは言った。
「私は、『竜化』の能力を持っています!」
「へーそうなんですね」
「ちなみに、竜化私の鱗は、硬くて丈夫ですよ」
「そうですか」
「ふふん」
「それより、あなたも、モンスター娘大会に出るんですか?」
「そうです! 優勝目指して頑張ります!」
「そうですか! 一緒に戦いましょう!」
「はい!」と僕は返事をした。
こうして、新たに仲間が増えた。
僕たちは、洞窟を出てから、町に戻った。
「ふう、疲れた」とベッドに寝転ぶ。
「おつかれさまじゃ」とタマモが言った。
「ありがと」
「それにしても、これからどうするかのう……」
「うーん……」考え込む。
「モンスター娘大会まであと一週間か……」
「うむ……」
「モンスター娘大会は、3人のモンスター娘が、必要だから、あと1人いりますな」
「うむ」
「どこかで、仲間を探さないとな……」
「うむ」
タマモはうなずいた。
「じゃあ、明日は、また、旅に出よう」
「うむ」




