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王伝編集官   作者: 卵星店長(代理)
1章 雷の匙加減
7/72

王伝編集官 6話

 (うゎぁぁぁ~~ん なにあれどういうこと~~)

おや リノ君絶賛混乱中。今日の任務を終え従者用控室で就寝するはずが、スーちゃんが消える直前にリノ君に向かって意味ありげにウインクしたものだからさぁ大変。愛用の机にはやたらでかい本が広げてあり、そこに頭をぼふぼふ打ち付けて悶えている。気を取り直しふぅっと深呼吸し本に両手をかざす。すると本は淡く光を放ちさらさらめくれていく。

(僕の本に収録してるのは授業で使うのばかりだし。そもそも要約してあるから細部まではわからないなぁ。ていうか脚色しすぎでしょ、会っても気がつかないよ)

リノは怒っていても迫力はない。姉も見たことがないだろうから、ここにいたら抱きしめてぐりぐりしたかもね。本は閉じられ光も消えた。それと同時に本も消えリノの表情も落ち着いてきた。要はさしてわからないという結論に至ったようだ。

(からかわれただけかも、うん 今気にしてもしょうがないもんね)


 本人は都合の悪いことは先送りにしたつもりだが、スーちゃんは遊ぶと言っていたのだからそれは誰に向けてかは重要でない。スーちゃんがおもしろければいいのである。リノだってわかっている。今までの心の声はあえて口に出さないように気をつけていた。王子達のスキルでも感知できない存在。神だと言われても変でない。あくびが出てやっと眠りについたリノなのでした。





   全国共通初等科教科書 「歴史 ①世界のなりたち」   から抜粋


      この世界を創られた神さまたち  

  

        1はカダリオスさま 外から怖いものが入ってこないように頑丈に創られました


        1はファディスさま 女神さまは大地が豊かになるよう祈りました


        ご夫婦でいらした神さまたちは後のことを子供たちにまかせまどろみにつきました


        そのときさみしくないように手をつないでいつもお互いがわかるようにしました


        でも手をつないだことでカダリオスさまのいるところから怖いものや魔力がたくさん


        流れ込んできてしまい、神さまの子供たちはまだ幼い世界を守るのに苦労しました

    

        それを知ったファディスさまは大地の形を変え、その場所に大きな銀色に輝く樹を


        植えました これが最初の世界樹となり世界は守られました


        しかしファディスさまは子供たちに言いました


        世界樹はいずれ役目を終えると


        そしてその時には使いと印を送りますと


        これが最初の「 先触れ 」そして天の印 「 天印 」 と呼ばれました



                                  監修   王伝編集部

        


                


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