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おめでとうございます、貴方が(ry

同時期、とある女性も抽選に応募していた。

「なにこれ」

最初はただの暇つぶしだった。

元々ゲームが好きだったので、新作ゲームはないか、面白いマイナーゲームはないか、新手のクソゲーはないかなどをサイトでチェックしていた。

「戦国バーチャルオンラインねぇ・・・。なんか名前在り来りだなぁ。」

ただ、昔のゲームで某戦国ゲームなどを好んでやっていたため、興味は結構湧いたのだ。

カチッとマウスの右クリックと共に、その公式サイトに飛んで大まかなゲーム内容を見る。

「ふーん、城は実際に存在した物で、城と認識されているものを拠点とする、か。」

米印で「但し、墨俣一夜城等は除く」と書かれてあった。

サッと目を通しただけであったが、大体のシナリオは理解したためどんどん下へカーソルを下げていく。

ただ、少し難しいのが

「城を一つの○○(ギルド)として、配下はその軍の家臣として城主(ギルマス)に仕えること」

だ。

城主は城を選択した時に、誰も選択してなかった場合は強制的に城主になる。城を選ぶ際は、何人がその城へいるのかは表示されないシステムになっている。

それでもし城主が先にいた場合は、その城主の家臣として設定されるらしい。

下克上もありだとか?

たがしかし城主がログインしていないときは、出来ないようには設定されている。

「割と面白そうだねー」

そういいながらまたサイトを最後まで眺めていると、抽選応募項目があった。

当たらないだろうと思いつつも、応募をしたらなんと当たって数日後家に送られて来るが、仕事の為ログイン出来ずにいた。


彼女の名前は濃美綺姫(のうみきき)、職業は割と有名なソロアイドルをやっていてゆるふわが売り。

ちなみに芸名は橘苺恋(たちばないちご)

また、ユーザー名は濃美の濃と綺姫の綺を取って濃綺(のうき)にしたのだが、どうやら濃綺の綺が(ひめ)の姫として呼ばれ、濃姫と呼ばれるようになるのは後の話である。


時を少し遡り、卯付と鈴森が放課後に卯付の家へ行き、戦国VWをプレイしようとしていた。

「これ装着すればいいんだよな?」

と卯付

「当たり前だろ、うつけかよ」

と鈴森

それやめない!?と一言いい、装着する。実はこれが定番の流れだったりする。

昔は、その時代でいう旧型の髪の毛の乾燥機みたいな形が初期型だったらしいが、いまやそこら辺に売っているバイクのヘルメットみたいな形でコンパクトになっていた。

ネット環境は、そのVW自体がsimカードみたいなチップを装着しプレイすることも出来るが、契約やら月々の支払いやらがあるのでヘルメットの先端付近にある、有線LANを差し込みプレイする。


装着後電源を入れると、初回起動時1分くらい脳のスキャンが始まる。

すると「終了しました。ログイン画面に移行します。アカウントを作成をしてください。」と女性の音声が流れた。

「3、2、1──」

カウントダウンが流れ、初めてVWをプレイするため緊張もあり生唾をゴクリと飲む。

「移行します、ようこそVW(バーチャルワールド)へ」

真っ暗だった世界が、突如明るくなりアカウント作成ルームへ転移する。

「なにもない空間を指先でつつくと、ストレージ画面などが出てきます。この場合ユーザー名設定欄が出ます。」

言われた通りに、目の前の空間をつついてみる。

すると半透明なキーボードと、ユーザー名のバーが出てきた。

「名前何にしようかなー、やっぱここは立花・・・やっぱ本名でいいか。めんどくさいし」

卯付 幸 と設定する。

どうやら鈴森も、ユーザー名が思いつかず本名そのまんまでやったらしい。

ユーザーの顔自身は、現実の顔で、変更出来るのは髪型や髪色などといった現実世界でも手軽に変えれる部分だ。わざとなのか、技術がないのかはわからない。


「ディスクローディング開始、戦国バーチャルオンラインをプレイします。」

頭に装着する前、ゲームのマイクロチップを差し込むところがあるので、戦国バーチャルオンラインをあらかじめ挿入していた。

「ワールドを移行します、3、2、1───開始」

またカウントダウンが始まり一瞬だけ世界が暗転し、ワールド生成される。


今度は、広い平原の様な所に出た。すると隣には、鈴森がいたのだった。

「よっ」

と鈴森

「何ちょっと髪型変えてんだよ」

と卯付が言う。

「お前だって髪色変えてんじゃねえか」

「当たり前だろ、現実(リアル)じゃ怖くて無理だよ」

可笑しくなって2人とも吹き出す。

すると、そのタイミングで「ようこそ戦国バーチャルオンラインへ、まずは配属する城をお選びください。」

とさっきより少し甲高い声でアナウンスされた。


「どこ選ぶ?」

鈴森がそう言ってきたが、簡単に自分の配属する城は迷って選べない。

個人的に城を選ぶなら、北条氏康の小田原城(おだわらじょう)や、メジャーに安土城か大阪城。実用なら美濃の岐阜城か、あえてキリシタン大名の城、臼杵城(うすきじょう)だな。などと数分間悩む。

「あーー!悩む!!!」

そういいながら、頭をクシャクシャに搔いて見上げると、ふと地元の城が目に入った。

「あっ・・・。弘前城でいっか」

「ほんとかよ」

「まあ、いいんじゃない?」

「なら俺もそこで」

何となくであるが無意識に惹かれたのだろう。普段桜まつりやらで見ているし、どうせならもっとちゃんとした所にしようとも思ったが「当時どうなってたんだろうなぁ」と少し気になったのも少しはあるかもしれない。


するとまた「転移します」とカウントダウンが流れたので

「じゃ、あっちで」

「おう」

とだけ言葉を交わす。


すると卯付の目の前には少し大きい文字で


「おめでとうございます、貴方がこの弘前城の城主です。」


と表示されていた。


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