君がいる世界
君が産まれてきてくれてもう四年になるんだね。
時間が経過するのは終わってみたら早いものだね。
君が産まれてきてくれてパパはパパになったんだよ。
ママは君がお腹にいたときからママだからパパのほうがデビューとしては少し遅いのかな。
当たり前なことなんだけど、その時間の差は生物学的に変えられるものではないからしょうがないんだけど。
少しだけ君が産まれてきた、産まれるまでのことを話そうか。
パパとママが出会ったのは夏の終わり。
きっかけは今時のインターネットとかSNSとかだったんだよ。
当時は最先端ではなかったけど珍しいほう?だったのかな。
パパのまわりには結婚する人とか、婚約してる人、もうパパ、ママになってる人、様々いたけどパパは少しだけ遅かった方なのかな。
今、思えば気にしなければ全然気にならない問題だったんだけどね。
そんなこんなでパパとママは付き合って、結婚したんだ。
もちろんまだ君はいないよ。
結婚してから5ヶ月位してから君がママのお腹にいるのが分かって、パパも病院に付き添って先生の話を聞いたんだ。
その時、病院に行く前にママがコーヒーショップで頼んだ珍しいオレンジジュースで君がいるんではって思えたんだよ。
オレンジジュースは君も好きだよね。
もしかしたらママよりも君が飲みたかったのかなって思えちゃったけど。
病院で撮ってもらったエコー写真。まだ点とかくらいでしかわからないくらいだったのは今も覚えてる。これ?って何度も思ってしまった。
君がママのお腹にいて存在していたんだよ。